1 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/18(火) 21:33:58.73 ID:R7cyGXHd0 世の中には知らないほうが幸せなこともある 誰にだって不幸は訪れるものだから 世の中には知らないほうが幸せなことが多い 私は普通の人より不幸なのだから 世の中には知らないほうが幸せなことしかない 私は世界一不幸な少女なのだから Frederica Bernkastel 君は知らないほうが幸せだ なぜなら、結果はすでに記されているのだから Rohan Kishibe 2 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/18(火) 21:34:44.96 ID:R7cyGXHd0 2007年12月 ----M県S市杜王町---- 1Kのアパートの一室。一人暮らしだろうか? そこは若い男の一人暮らしにしては片付いた小奇麗な部屋だった。 「ふぁーあ、もう4時か・・・昼寝にしては寝すぎちゃったかな」 むくりとベットの上で体を起こし、背伸びをした男は、時計をみて呟く。 まぁ、待ち合わせの時間まではまだあるし、軽くネットでもしようか。 そんなことを考え、その男はベットから出るとパソコンの置いてある机に向かった。 すると、机の上に置いた彼の携帯電話のランプが点滅していた。 おっと、誰かからメールか電話かな? そう思い、彼は携帯電話を開いてみた。 不在着信有り 岸辺露伴
4 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/18(火) 21:35:45.27 ID:R7cyGXHd0 彼は広瀬康一、23歳会社員。 10年近く前、この杜王町で起きていた連続殺人事件を解決したスタンド使いの一人だ。 だが、そんな彼もいまや成人し大学を卒業。平凡な社会人としての生活を送っていた。 岸辺露伴というのは彼の友人であり、この話の主人公である。 そう、こんなに出だしから目立っている彼、広瀬康一は主人公でもなんでもないのだ。 康一と露伴は先の連続殺人事件の時からの友人だ。 といっても、露伴が勝手に康一を気に入っただけなのだが、康一もこの付き合いの長い友人を悪くは思っていなかった。 康一が社会人になってからは、月に1,2度は二人きりで飲みに出かけるほどの仲である。 最近では露伴が破産した際に、康一のアパートに住み込むという事件もあったのだが、今回はそこには触れないでおこう。 この日の待ち合わせというのも、2週間ぶりに飲みに行こうという露伴からの誘いであった。 5 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/18(火) 21:36:31.36 ID:R7cyGXHd0 露伴先生のことだから、急用ができたから待ち合わせを遅らせたいとかって電話なんだろうな。 まぁ、どうせ漫画のネタを思いついたからもう少し取材したいなんていう理由なんだろうけど。 あの人は約束は絶対に守る変なプライドがあるからな。今日飲みにいく事に変更はないだろう。 今回は奢ってくれるって言ってたし、絶対にドタキャンはさせないぞ。 まぁ、あんまり遅くなりそうなら、もう少し寝直そうかな? そんなことを考えながら康一は着信履歴の露伴の番号に電話をかけるのだった。 とおるるるる とおるるるるる ぶっ 露伴『もしもーし?康一君かい?』 康一「あ、もしもし、露伴先生ですか?」 露伴『他の誰かに聞こえるのかい?君は僕の携帯にかけたんじゃあないのか?』 康一「もう、意地悪しないでくださいよ。ちょっと昼寝してて電話気づきませんでしたよ。 何の用ですか?・・・っていうか電波悪いですか?変な音がしますよ?」 露伴『あぁ、今ね、新幹線に乗ってるんだよ。 新幹線の中でも携帯って使えるんだな、便利なもんだ。』 15 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/18(火) 22:02:03.03 ID:R7cyGXHd0 康一「新幹線って、露伴先生どこにいるんですか?今日飲みにいくんですよね?」 露伴『先生はやめてくれって言ってるだろ?露伴でいいよ、露伴で。』 康一「はぁ・・・、で?どこにいるんですか?飲みに行くんですよね?」 露伴『あぁ、そうそう、それなんだが、中止にしてほしいんだよ。 今度飲みに行くときは奢るから、今回は勘弁してくれないかい?』 康一「えーッ!今回奢ってくれるって約束だったじゃないですかぁ? 僕が彼女と別れたんでクリスマス前にフられた男の気持ちを取材させてくれって言ってましたよね?」 露伴『いやー、次の読み切り用にどうしても取材したいことができちゃってさ。 描くって決めたらすぐに取材するのが僕のポリシーだから、いま新幹線に乗ってるってわけさ。』 康一「人に思い出したくないことを取材するのにドタキャンなんてひどいですよぉー!」 露伴『はは、ごめんごめん。読み切り描き終わったら、一番に康一君に読ませるからさ。 それと2回飲みにいくの奢るよ。それでいいだろう?』 康一「前みたいに漫画にヘブンズドアー仕掛けといて読んだ途端にっていうのはやめてくださいよー?」 露伴『しないよ、しない。今回はいいネタが思いついてるからおもしろい漫画が描けると思うんだ。 期待して待っててくれよ。』 康一「へー、露伴先生が自分で描く前から言うなんて珍しいですね。どんな漫画描くんですか? 取材に行く場所も気になりますよ。おみやげ、忘れないでくださいよ?」 露伴『おいおい、2回の奢りに加えて、おみやげまで要求するのかい? ヤレヤレだぜって言うやつかな。 まぁ、わかったよ。でも、おみやげなんてなさそうな場所なんだよなー。 雛見沢っていう場所なんだけど、康一君聞いたことあるかい?』 19 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/18(火) 22:18:36.89 ID:R7cyGXHd0 康一「名前くらいなら聞いたことがありますよ。 なんだか数年前まで封鎖されていた村だとか、テレビでやってた気がします。」 露伴『康一君、社会人ならもっと勉強したほうがいいと思うよ? 今から24年前、昭和58年の6月末に雛見沢村の沼から火山性ガスが発生して村が一晩で全滅。 そのまま平成17年まで村は政府に封鎖されてたってわけさ。』 康一「24年前って言ったら、僕まだ生まれてませんよ! そんな事件があったなんて知らなかったです。でもそんな怖い話取材するんですか?」 露伴『怖い話だから取材するのさ。今回は大災害に関する漫画を描こうと思ってね。 その他にも妖怪伝説のために雪国関係の取材がしたくてね。雛見沢って白川郷から近いんだぜ? まさに取材するのに打ってつけの場所ってわけさ。』 康一「あー、白川郷の近くなんですかぁ。僕も行きたかったなー。 どうせなら連れてってくれればよかったのに。」 24 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/18(火) 22:49:33.40 ID:R7cyGXHd0 露伴『おいおい、漫画家の取材ってのは観光じゃあないんだぜ? それに1週間くらいは泊まりで取材する予定だから、康一君は会社があるだろう?』 康一「一週間ですか?露伴先生にしては長いですね。 このまえは海外に取材に行くって言ってたのに3日で帰ってきたじゃないですか。」 露伴『あれは、取材するものがひとつしかなかったからね。観光じゃあないって言ってるだろ? 今回はさ、大災害に雪国に、もうひとつ面白そうな話があるんだよ。 そいつはちょっと聞き込みとか取材が大変そうなんで1週間行く事にしたのさ。』 康一「へぇ、もったいぶらないでくださいよ。なんなんですか?その面白そうなことって?」 露伴『インターネットの風説でしかないけどね。 34号文書とか、竜宮礼奈説とかって検索すれば出てくるよ。 まぁ、漫画家の僕としては「オヤシロさまの祟り」って言い方が一番そそられるけどねぇ。』 32 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/18(火) 23:09:45.15 ID:kyb8+LnM0 ----東海道新幹線客室内---- 露伴『そう、祟りさ。もし僕が取材から帰ってこなかったら祟りってことに・・・ ん・・・?トンネルに入ったのか。まぁ用件は済んだしいいか。』 それに、おもしろいタイミングで切れてくれたしな。 そんなことを考えながら露伴は携帯電話をポケットにしまった。 さてと、名古屋までは後どれくらいだろう? 名古屋からは行けるところまで電車で行って、今日はビジネスホテルにでも泊まるかな。 とりあえず電車に乗ってる間にもう少し「オヤシロさまの祟り」について考えておくか。 まだどこを取材するかきっちりとは決めてないしなぁ。 今後の予定を考えながら、露伴は新品のメモ帳を取り出した。 基本的に露伴は取材をしてもメモはとらない。話を聞いたときには漫画に必要なことは記憶されるからだ。 露伴はなんでもかんでもメモを取るやつが嫌いだったし、馬鹿なんだと思っていた。 だが、そんな露伴も今回の件にはメモが必要だと考えたらしい。まずは自分の知る情報を記していった。 露伴が思ったことをそのままメモに記していると、車内のアナウンスが名古屋への到着を告げる。 時間はまだ17時過ぎだったが、露伴は急激な眠気に襲われていた。 それもそのはず、昨日の夜にインターネットで雛見沢の話を見つけてから、露伴は一睡もしていないのである。 露伴は今日は名古屋のビジネスホテルに泊まることを決め、明日はレンタカーで岐阜に向かおうと計画するのだった。 56 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/19(水) 00:01:31.76 ID:+QGfPvLE0 ■TIPS ----露伴のメモ---- 雛見沢に関する情報 現時点でインターネットの情報をまとめた上での、 推測ではない客観的事実はこのくらいかな ・雛見沢の住人が一晩で全滅した この件に関する不審な情報はいまのところ見ていない。 おそらく親族に遺体などは引き渡されたであろうから、住人が全員死亡したのは間違いないだろう。 ・雛見沢大災害の前日に少女Aにより雛見沢の学校占拠事件が起きている 少女Aの名前は竜宮礼奈と噂されている。事実かはわからない。 学校占拠事件は実在のもののようだ。 この事件の発端として34号文書というものが存在すると噂されている。 そんなものが実在するのかはまったく不明だ。 だが、34号文書の内容に関しては妙に多くの情報が流れてる。ちょっと気になるかな。 58 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/19(水) 00:02:56.35 ID:+QGfPvLE0 ・雛見沢が20年以上も封鎖されていた ガス発生源の沼はコンクリートで埋め立てられているらしい。 地質学的に意味がないという説があるらしい。 それが本当かはわからないが、なんとなく正しそうに思える。 そもそも埋め立てられた時期と封鎖の解除の時期があわなくないか? そう考えると、封鎖期間が不自然に長いって言うのも同意できるな。 ・雛見沢で「オヤシロさまの祟り」と称される事件があった 1979年にダム工事の現場監督が殺害される。 1980年にダム賛成派の筆頭だった夫婦が事故で死亡。 1981年にオヤシロさまを祀る神社の神主が急死(死因は病死)、妻が後を追って自殺したが死体が見つからない? と、3年連続で人が死んでいるらしい。 しかもこれが毎年オヤシロさまを祀る「綿流し」という祭りの日に起きるらしい。 たしかにこりゃあ祟りっぽいな。 59 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/19(水) 00:04:27.48 ID:+QGfPvLE0 こっから下は事実かは怪しい内容 ・34号文書 鷹野三四(実在するかすら不明)という人物が書き残したスクラップ帳らしい。 結論から言うと、鷹野三四が大災害の発生を予見している内容になっている。 まぁ、この予見っていうのは火山性ガスが発生してないって話だからちょっと怪しいな。 だが、この文章が実在するかすらわかっていないのに、この文書に関する情報は多い。 かつそれらの情報に一定の統合性がある。内容は宇宙人とかの話でメチャメチャだが。 実物を見つけるのは無理だろうが、調べてみる価値はあるかもしれない。 ・以下は、34文書が正しいとした上での学校占拠事件の真相 竜宮礼奈はこのスクラップ帳を見て犯行を決意。 そして県警に対し、大災害を防ぐための調査を要求したということだ。 まぁ、宇宙人がどうのこうのっていうのを信じるわけじゃあないが、 次の日に大災害が起きているのは興味深い。 61 名前:名無のVIP。 投稿日:2007/12/19(水) 00:05:13.10 ID:+QGfPvLE0 ここまで書いて思ったんだが、アホの仗助の友人に宇宙人を名乗るやつがいたよな? ミキタカとか言ってたっけ。あいつもスタンド使いだったと思う。 オヤシロさまってのはスタンドかなんかなのかもしれないな。 宇宙人とか言われてるのも大災害も全部スタンドの可能性を考慮しとこう。 そういえば最近、承太郎からレクイエムとかいうスタンドの話を聞いたっけ。 そいつなら村ひとつを飲み込むくらいのスタンドパワーがあってもおかしくない。 でも、スタンドだったら承太郎に漫画のネタにするなって言われるんだろうなぁ。 承太郎には気づかれないようにしよう。 83 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 00:38:24.10 ID:+QGfPvLE0 ----××県鹿骨市興宮---- 康一が露伴からの不審な電話を受けた日から3日後。 白川郷の取材を終えた露伴の姿は、鹿骨市の図書館の中にあった。 鹿骨市というのは、雛見沢を含むかなり広大な面積の市である。 ここ興宮も鹿骨市に含まれており、鹿骨市の中心部ではないもののそこそこ栄えた街だ。 そしてなにより、雛見沢地区として封鎖された地域に隣接した街なのだ。 露伴はすでに興宮にホテルを取り、ここを拠点に雛見沢に関する取材をするつもりでいた。 84 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 00:41:50.28 ID:+QGfPvLE0 露伴がなぜ図書館に来ているのかというと、実に簡単な理由である。 雛見沢の歴史・風土を調べる場所として、雛見沢に最も近い街の図書館を選んだのだ。 露伴は初めて来た図書館のはずなのに、てきぱきと資料を集め、必要な情報をメモ帳にまとめていく。 露伴のことを何も知らない人がみれば、まるで民俗学の学者か何かにでも見えるだろうか。 そんなとき、二人の男性が露伴のいる郷土資料のコーナーに入ってきた。 この二人の男性がどうにも不自然な組み合わせなのだ。 一人は体格のいい初老の男性。 もう一人は80は過ぎただろうか?まさにおじいさんと呼ぶに相応しい男性だった。 95 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 00:58:58.93 ID:+QGfPvLE0 露伴は二人が入ってきたとき違和感を覚えたが、取材の邪魔をしなければいいと思い調べ物を再開した。 しかし、露伴の希望が叶うことはなかった。なんとその二人は雛見沢に関する本を必死に読み調べ始めたのだ。 露伴は世の中気に入らないことだらけだと思ったが、すぐに新しい違和感に気がついた。 その違和感とは、この二人の調べる様子であった。 最初は昔を懐かしみに来た父とその介護をする息子かと思った。 しかし、彼らの様子は過去を懐かしむ様子などまったくない。 まるで刑事が過去の犯罪者リストを洗うかのような鋭い眼差しで本を読み続けているのである。 97 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:02:42.45 ID:+QGfPvLE0 この二人はおかしい。もちろん雛見沢を調べる人間なんていくらでもいる。 この図書館にだって、年にどれだけのオカルトマニアが雛見沢を調べにくるだろうか。 しかし、彼らは違う。年齢からしてもただのオカルトマニアとは思えない。 なにより、彼らの眼光の鋭さが言っている。彼らは自分以上に雛見沢の何かを知っている。 そしてそこに残る秘密を解き明かそうとしているのだということを。 露伴は意を決して話しかけようと考えた。 初老の男性はなんとも言えない迫力を持っていたが、同時に誠実さを感じさせている。 露伴はこの初老の男性に話しかけることにした。 104 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:09:13.78 ID:+QGfPvLE0 露伴「あー、すみません。ちょっといいですか? 僕、こういうものなんですが、地元の方ですか?」 そう言って露伴は名刺を差し出した。 男性「あ・・・いえ、私は地元の人間ではありませんよ。 漫画家さん・・・ですか?」 露伴「えぇ、漫画の取材で来てましてね。 お話、聞きたいんですけど、隣いいですか?」 男性「いや、先ほども言いましたが私は地元の人間ではありません。 取材なさるなら、他を当たったほうがいいと思いますが?」 露伴「いえね、地元の人じゃあなくてもいいんですよ。 雛見沢・・・ご存知ですよね?」 112 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:17:08.99 ID:XyW8PcGB0 男性「ぇ・・・えぇ・・・名前くらいは・・・」 露伴「名前くらい?そんなことないだろ。 さっきからアンタの手元にある本、雛見沢に関する本ばっかりじゃないか。」 男性「いや、これはなんというか・・・ お恥ずかしい話だが、私、オカルトマニアってやつでして・・・」 露伴「違うな。あんたは違う。 さっきから怪しいんだよ、アンタら二人・・・」 119 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:20:35.74 ID:XyW8PcGB0 露伴「いい歳した男が二人そろってオカルト研究か? そんなわけないね。あんたらの目が物語ってるよ。 アンタらはただのオカルトマニアじゃない。雛見沢の何かを知っている。」 男性「・・・失礼な人だな。何も知らないし、あなたみたいな人に話す話はないですよ。」 露伴と男性の間に険悪なムードが漂い始めていた。 その時、もう一人の年老いた男性が二人に近づき、声をかけた。 老人「おんやぁ?雑談ですか? 楽しそうですねぇ。赤坂さんはお若い人と仲がよくてうらやましい。」 赤坂「大石さん・・・、この方は取材をしているそうでしてね。 僕は地元の人間じゃないので断っただけですよ。」 大石「そうですか、そうですか。そちらのお若いの、お名前はなんて言うんですかぁ?」 赤坂「大石さんッ!」 124 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:25:40.50 ID:XyW8PcGB0 露伴「岸辺露伴だ・・・」 大石「岸辺さん・・・ですか。下の名前変わってますねぇ。 はて、どこかで聞いたことがあるような気もするんですが・・・」 露伴「・・・漫画家をしているんでね。 芸能人ほどじゃあないが、名前は売れてるほうだと思うよ。」 大石「漫画家さんですかぁ。有名な方にお会いするのなんて光栄ですねぇ。 あー、ちなみに私、ここらへんの出身なんですけど、どうです?取材してみませんか?」 赤坂「ちょ、大石さんッ!ちょっとこっちに・・・」 125 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:27:05.97 ID:XyW8PcGB0 赤坂「大石さん、だめですよ。あの漫画家、雛見沢について調べてるらしいんです。 どうせオカルトマニアとかと一緒で興味で調べてるだけなんです。 何も話さないほうがいいですよ。」 大石「赤坂さん、私もあなたももういい年だ。 このままじゃ私が死ぬまでに大災害の真実を暴くっていうのも怪しくなってきました。 私達ふたりの力じゃどうにもならないんですよ。」 赤坂「だからってあんな男を仲間にするなんて、僕は賛成できませんよ。 というか、聞こえてたんですか?彼が雛見沢を調べてること。」 大石「おやおや、赤坂さんは大分相性が悪いみたいですねぇ。 私はね、あの男から感じるものがあるんですよ。あの男なら必ず真実を暴いてくれる。 そんな気がしてしょうがないんですよ。」 129 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:31:06.65 ID:XyW8PcGB0 赤坂「・・・」 大石「私達の次の世代に仕事を任せるっていう意味もありますよ。 でもね、それ以上に、あの男なら今すぐにでも真実を見せてくれるような、そんな気がするんです。 それに、昔にあの男に似てる人物に会ったことがあるような気がするんですよ。」 赤坂「・・・わかりました。大石さんがそこまでおっしゃるなら話してみましょうか。」 大石「んっふっふっ。すみませんねぇ、いつも折れてもらっちゃって。 赤坂さんはお年寄りにお優しいですからなぁ。」 133 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:35:36.67 ID:XyW8PcGB0 赤坂と呼ばれた男は大石とやらをひっぱって何やらヒソヒソ話をしているようだった。 どうせ僕の悪口でも言ってるんだろう。大石ってやつからは何か聞けそうだったのにな。 まぁ、幸い図書館で人気もない。天国への扉(ヘブンズドアー)で読んじまうか。 露伴がそんなことを考えているうちに、二人の話し合いは終わったようだった。 二人が露伴に近づく。そして赤坂が話しかけた。 赤坂「あなたに私達の知るすべてをお教えしようと思います。 ですが、ここではさすがに人目に触れる。私達の宿にいきましょうか。」 露伴はてっきり断られるものだと思っていたので拍子抜けだった。 うまく行き過ぎて何だか釈然としないものを感じながら露伴は彼らと共に図書館から出ることにした。 140 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:41:06.30 ID:XyW8PcGB0 ■TIPS ----露伴のメモ---- オヤシロ様の祟りについて調べる上で、 オヤシロ様信仰というのがいつからあるのか調べてみた その上で雛見沢についてのおおまかな歴史を調べられたので書いておく ただ、オカルトファンが多いせいか雛見沢に関する本は少ないようだった 図書館の検索システムで検索すると残っている本もあったため、 近年処分、または閲覧不可になったようだ 図書館の職員に食いついてみるかな・・・ 146 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:43:45.11 ID:XyW8PcGB0 雛見沢は昔から隔離された地域だったらしい それがどれほど昔なのかは分からないが、明治以前からの風習のようだ これにはオヤシロ様信仰が関わっているようである オヤシロ様信仰に関する資料には矛盾なども見られるのだが、 村から出て行ってはいけない、村によそ者を入れてはいけない という点についてはほとんどの資料に出てくる そのため、この信仰がかなりの昔からあり、村は隔離された地域となっていたようだ ただ、自分たちを仙人だと考えていた為にこのような考えを持ったという資料が多い いけ好かない連中だったんだろうな 147 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:45:18.92 ID:XyW8PcGB0 その雛見沢の信仰のなかに、雛見沢の住人は鬼の末裔であるというものがあるらしい 近代になるにつれて、この信仰により雛見沢は別の意味で隔離された地域となったらしい わかりやすい言葉で言えば差別部落だ まぁ、自分達を仙人だとか勘違いしてれば当然だよな 自業自得ってやつさ 151 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:46:51.51 ID:XyW8PcGB0 このくらいまでしか雛見沢に関する資料ではわからなかった あとは僕の知る知識だと近年にダム建設に反対する運動などに繋がっていくようだ そしてそのダム建設の現場監督がオヤシロ様の祟りにあって死ぬ オヤシロ様の祟りってやつは昔からの言い伝えに背いた者 つまり村から出て行った者などに起こるってことになってるらしい だが、雛見沢の敵が死ぬっていう祟りは近年のようだ 一応僕の中では過去の祟りと、近年の祟りは別に考えておこう 近年の祟りはこのあとに書くが、スタンドの類の可能性があると考えられるしね 153 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:48:12.69 ID:XyW8PcGB0 オヤシロ様信仰と歴史を調べる上で見つけたことを書いておこう 村の中において権力をもった家が3つほどあったらしい その3つの家による合議制で村の重要な事項を決定していたようだ その家とは、公由家、古手家、園崎家の3つの家らしい この3家の中での多少の力関係などもあったようである その名残に、近代に入ってからは公由家から村長を出すしきたりになっていたらしい 158 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:52:11.68 ID:XyW8PcGB0 まぁ、そんなことはどうでもいいんだが この3家の中で最もオヤシロ様の祟りに関係があるのは古手家だ 古手家は古手神社を継ぐ一族であり、 その古手神社こそが唯一のオヤシロ様を祀る神社なのだ ちなみに3年目の祟りで神主が死んだという神社でもある 古手家の女子には奇妙な力があるとの資料があった 159 名前: ◆rp2eoCmTnc 投稿日:2007/12/19(水) 01:52:49.88 ID:XyW8PcGB0 この力がスタンドだとすれば、この家系にスタンド使いが多いのだろうか? スタンド使いが祟りを起こし、3年目には自分自身が死んだ? 妻の方がスタンド使いで夫を殺し、逃亡したと考えるのが妥当か? いや、スタンド使いかどうかもまだわからないし決め付けるのはダメだな とりあえず、この古手神社には行ってみることにしよう
岸辺露伴は動かない−雛見沢− http://afox.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1197981238/
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