【長い】漫画の最終回を全て夢オチに【夢を見た】 part.1
【長い】漫画の最終回を全て夢オチに【夢を見た】 part.2

632 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/04/13(木) 23:02:38 ID:???
「起きろ! 取り調べ中に居眠りするとは何事だ!!」
刑事の怒号でジョージ秋山は目を覚ました。
冷めたカツ丼の匂いが鼻腔をくすぐる。
刑事はジョージ秋山を落としにかかっているところだった。
「お前が殺ったんだな!?」
否認するジョージ秋山。
「勘弁してくれよう 刑事さん……オレ、知らない……んだよ……本当に……」
「はけっ! はくんだ!! 仏さんを成仏させたくないのか! お前が溺れさせたんだよな!?」
「あの人は感電死したんだ! もう勘弁してくれーー……」
「今度は感電死だと? また殺し方が変わったな!? 
ウソばかり言ってれば、そのうち誰もがお前の言うことを信じなくなる。
それから告白するつもりか?
それを狙っているんだな!?
卑怯者!
お前はなんという卑怯者なのだ!
オロカモノ!」
「ああ……著名人になったハズなのに……」
「続きは明日だ! 覚悟しておけ! オロカモノメ!」
その夜、眠る前に自問自答するジョージ秋山。
「ああ……本当に…… わからない…… オレは本当に殺したのか?」


告白・完


636 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/04/21(金) 23:50:55 ID:???
「やい!待ちなっ、 命が惜しくば金を出せ!」
「だめだっ!! 余分な金などない!」

深夜の森、木の上で寝ていたベロは、少し離れた所の追い剥ぎの声で目が覚めた。
さっそく飛んでいき、追い剥ぎを追っ払って、旅人二人を助けた。
「危ないところだったね。ここらは、夜は物騒だから…… あれ!? ベムにベラじゃないかー」
「やあベロ」
「また助けられちまったねぇ」
旅人だと思ったのは、近くに住む農夫、ベムとベラだった。
「どうしたんだよ? 旅支度なんてして?」
「町へ出稼ぎに行こうと思ってな」
「じゃあオイラも連れてっておくれよ、きっと役に立つぜ」
「だめだな。ベロ、町は森と違って、化け物は生きていけないところだ」
「ついていっちゃダメかい?」
「あたしらは人間、あんたは妖怪、仕方ないだろ」
「それにな、本当のことを言うと、今かから夜逃げするところだ」
「あたしらの悪事が、ばれちまったからねぇ」
「ええー? なんだよ、悪いことなんかしなければ良かったのに……」
「つい人間らしい生活がしたくなってねぇ」
「達者でな、ベロ。お前は森の番人をがんばれよ」
去っていく二人。



637 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/04/21(金) 23:53:02 ID:???
ベロは再び木の上に登って横になった。
見上げればキレイな月。
ベロはつぶやく。
「人間なんて、寿命は短かいし、弱っちくて、悪さばかりして、全くつまんねえ生き物さ……」
ベロはもともと闇に紛れて生きる夜行性だったから、夜は寝つきが悪かった。
それでも生活ののサイクルを人間に合わせるために
いままで夜に寝るようにしていた。
「ちぇ、ケチがついたせいで目がさえて眠れないや」
舌打ちがもれる。
「もう、寝るのは昼間でいいなー。
きっと、ぐっすり眠ったほうが楽しい夢が見れるってもんさ」


妖怪人間ベム・完


643 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/04/29(土) 08:23:12 ID:???
「ええい、このスイッチだ!」

アムロが誤って押した自爆スイッチで、新型モビルスーツは木っ端みじんになった。
こうして宇宙の平和を乱すジオンの魔の手から、超合金ガンダニウムの秘密は守られたのだ。


「よおっ、アムロ。おめざめかい?」
「さっきまでマチルダ女医とセイラ看護士が来てたんだぜ」
「カイに助けられたんだってな?」
病院のベッドで、カツ・レツ・キッカの声にアムロは目を覚ました。
「カツ・レツ・キッカ……お前たち……」
キッカたちのタメ口がアムロの鼻につく。
「アムロ、見てみろよ。ジオンの新型モビルアーマー『ゾック』がお菓子工場を襲ったぞ」
カツから手渡された朝刊1面にざっと目を通す。
ちっ、舌打ちが漏れる。
「そうか、相変わらずジオン軍は、お菓子工場とか遊園地だとかを襲ってんのか?
やつら宇宙の平和を何だと思っていやがる……」

「でもアムロ、全部カイのガンキャノンがやっつけてくれてるんだ! アムロはカイと友達なんだろ?アムロもがんばれよ!」
「ああ、まかしとけ!」
親指を立てるアムロ。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)


岡崎版・完


646 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/05/03(水) 22:36:14 ID:???
「おい、ブタ! 起きろ! ケツを出せ!」
秋山の声にブタは目を醒ました。
「ブヒ ブヒィ!?」
「さあ、今日もケツの肉を削り取ってやるぞ。
お前らブタは切り取ったケツに砂でもつけてやりゃ、また肉がつくからな!
まさに21世紀の食材だぜ。カーカッカッカ……」
「やめんかい! わいは神の舌をもつ生き物やぞ!」
「関係ないぜ、ブタ。それとも、いよいよ丸焼けになるか?」
「ブ、ブヒィィ!」
七輪の煙が鼻腔をくすぐる。
秋山が包丁を研ぎ終わるまで子豚たちの自分への哀願の表情を見てみる。
ちっ、舌打ちが漏れる。
(これも運命か。それにしても、長い夢をみていたような気がしよるわい……)


鉄鍋のジャン・完


648 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/05/03(水) 23:59:13 ID:iSEloB/l
「あなた、起きてー。会社に遅れるわよー」
妻の声で耕作は目を覚ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。

「おはようございます」
大町久美子アナが今日も朝を慰めてくれる。
劣情がそそられる。いやあ、こんな女と結婚したかった。
って画面の向こう側なんだけどな。

お膳が運ばれるまで朝刊1面にざっと目を通す。初芝リストラの嵐、か。

「パパ、中沢さんが社長になったからにはまた出世なの」
奈美だ。フフ、中沢さんみたいな一匹狼は逆鱗に触れてまっさきにリストラされたんだけどな。
「そうかもな。福田常務の奴なんか今じゃ社史の編纂が仕事ってわけさ」
・・・まあそれって俺の1ヶ月前の「仕事」だったんだけどな。

ちっ、舌打ちが漏れる。

(……それにしても今野の奴め。今日も会社に行くフリを演じなければならないのか)


課長島耕作 完


661 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/05/05(金) 09:27:01 ID:???
  ,j;;;;;j,. ---一、 `  ―--‐、_ l;;;;;    いつか強くなって
 {;;;;;;ゝ T辷iフ i    f'辷jァ  !i;;;;;    イジメられなくなる・・・・・・
  ヾ;;;ハ    ノ       .::!lリ;;r゙   
   `Z;i   〈.,_..,.      ノ;;;;;;;;>    
   ,;ぇハ、 、_,.ー-、_',.    ,f゙: Y;;f     そんなふうに考えていた時期が
   〜''戈ヽ   `二´    r'´:::. `!    俺にもありました


バキ・完


667 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/05/07(日) 00:56:47 ID:T+GMnqXI
「鳥山明先生、起きてください」
「こせきこうじ先生、起きてください」
「荒木飛呂彦先生、起きてください」
「井上雄彦先生、起きてください」
「新沢基栄先生、起きてください」
「萩原一至先生、起きてください」
「漫☆画太郎先生、起きてください」
「桐山光侍先生、起きてください。桐山光侍先生、起きてください。」
編集者の声に巨匠達は目を醒ました。
黄金と呼ばれる彼らの傑作はますますその輝きを増してゆくだろう。
俺たちの漫画人生はこれからだ!

週刊少年ジャンプ・完


668 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/05/12(金) 01:44:19 ID:E1ufaxbg
「オラ、竜!起きんかい、ワレ!」
歯の抜けた、薄汚れたトレーナーを着たサンピンの声で目が覚める・・・

その昔、甲斐の若頭に心底惚れられ
三好の残党が放った銃弾に血まみれになりながらも
「竜、オマエの‘菊’をワシにくれやぁぁぁぁ」
という叫びを聞いたのも遠い昔のように思える。

甲斐の遺志を継いだ石川の親分に求められ、
「あンた、背中が煤けてるぜ」
と袖にしたのも遠い昔のように思える。

それが十余年前、今の桜道会会長の意を受けた
眼鏡の裏プロにサマを見破られ
以来、暗いこの部屋で毎晩“愛され”続けている。

「三上のオヤジがお呼びじゃダァホ!!」
サンピンは、なおもしつこく叫び続ける。

ああ・・・また 悪夢が始まる・・・

哭きの竜・終劇


674 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/05/15(月) 19:25:31 ID:???
「警視、起きて下さい!草薙警視!」
戸草の声に草薙素子は目を醒ました。冷めたコーヒーの匂いが鼻につく。
「お疲れのところ申し訳ありませんが、後少しで会議が始まります」
「分かった、すぐに行く」
そう答えてから机の上のモニターに目をやる。会議用の資料が映し出されている。
どうやら眠りに落ちる前に完成させる事が出来たようだ。
ちっ、舌打ちが漏れる。
いくら会議などしたところで、平和ボケしたこの国で、銃を抜く事すらままならない我々に、
一体どれほどの事が出来るというのか。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

攻殻機動隊・完


677 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/06/03(土) 14:26:54 ID:???
「フーゾクに行くと、『昼間?フツーのOLしてるの』っていうの、すごーく多いでしょ?」

「まさかウチの社にも?」

「確率的には2〜3人いるでしょ!?」

「ちくしょー そうなのか?」

「……ん? ああ眠ってしまった」

「竹田副部長! 今、お目覚めですか?」

「ああ、それよりみんな、キャバクラ・フーゾクバイト発見プロジェクトチームを結成する!」

「おおう、さすがは竹田副部長だ!」



竹田副部長・完


682 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/06/12(月) 12:56:20 ID:???
「クルーン、日本最速161km/hだーーー!」
付けっ放しのテレビから流れる野球中継の声で大広は目を覚ました。
リリーフが投げているという事は晩の9時くらいだろうか。
どうやら仮眠のつもりが長い間寝てしまったようだ。

スタッフルームの外に出ると、しばらく任せきりにされたバイトがぶーたれていた。
「あの時巨人のテストが中止じゃなかったら漫喫の店長なんかやってないんだけどなあ」
「でも毎年のように12球団回ってどこも取ってくれなかったんじゃなかったんスか?」
と、いつものやり取りをした後、いつものように棚の整理を始める。

ドカベン、変奇郎、ゴルゴ・・・漫画棚を終えDVD棚へ・・・「10.19決戦」が無い。
趣味で入れたため普段見る人が少なく、その分少しうれしく感じる。
過密日程のラストを飾るダブルヘッダー、最終戦ロッテの先発は不破・・・
じゃなくて園川。まだ少し寝ぼけているみたいだ。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

ストッパー毒島(完)


691 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/07/15(土) 00:52:16 ID:???
「秋也、起きろっ!」
国信慶時の声で俺…ロックンロールの新星、七原秋也は目を醒ました。
(慶時…?あれっ…?慶時は確か……ダメだっ思い出せない……まァいいか)
「今日は修学旅行だぞっ!早くしないと遅れちまうっ」
「慌てん坊だなっまだ時間はあるじゃないかっ…」
俺は朝飯を食いながらテレビをつけ、チャンネルをまわした。
ふと、いつもは気にも掛けないニュースが気に掛かった。
ニュースはこの国の殺人ゲーム「プログラム」の終了を報道していた。
このゲームは中学三年生が殺し合いをするものらしい。
(物騒な世の中になったもんだっ)
学校に着くと、三村、杉村、豊といったいつものメンバーがいた。
いつも一緒だったのに、なんだかとても懐かしい…そんな妙な気がした。
そうして俺たちはバスに乗った。待ちに待った「青春の修学旅行」だ。
きっと楽しい旅行になるだろう。
(……それにしても、妙な気分だなっ…よく覚えてないけど、長い悪夢をみていたような気がするっ…)

バトル・ロワイアル 完


693 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/07/18(火) 20:27:48 ID:???
「吉田さーん、起きてください。採尿しますからね。」
何だここは?病室?ああ…そうか。
あの時ゴムを付けてれば…。HIVだなんて…。

伝染るんです 完


694 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/07/18(火) 20:32:52 ID:???
>>693
地味に上手い


701 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/07/30(日) 09:24:43 ID:h21E73NM
「おそ松から松チョロ松トド松いち松十四松おきなさぁ〜い!」
おかぁさんはまだ寝ぼけている息子を起こした。
おとうさんは一人愚痴をこぼしていた
「まったく、いくら落語が好きだからって寿限無じゃあるまいし一人娘に
あんなに長い名前をつけなくてもなぁ・・・」
(・・・それにしても長い夢をみていた気がする)

おそ松くん 完


722 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/09/29(金) 19:38:29 ID:???
「孔明、起きろ。焼け死ぬぞ、逃げろ。」

懐かしい声と、茹だるような熱気に私は目を醒ました。何かの焼ける臭いが鼻腔をくすぐる。
「早く起きろ。あの連中が火をつけたんだ。」
ああそうだ。この声は兄か。しかしどうしたものか。なんとみすぼらしい格好であろうか。
辺りにざっと目を通す。焼ける臭いの元はすぐにわかった。焼き討ちに遭っているのだった。
むむむ、諦念が漏れる。

「して、敵の軍容は。」
「何を言ってるんだ。あの三人組が火をつけたにきまっているではないか。」
「あの三人、とは。」
「この前申したであろう。あの劉備という奴だ。お前が何度も居留守を使うからだぞ。」
「はて、劉備。聞いたことある名だ。どこで聞いたか・・・」
「早くしろ、逃げるんだ・・・げえっ」
兄はそう口にした刹那、宙に舞い上がった。入れ替わりに、怒気を含んだ隻眼の大男が入ってきた。

「よくも俺や兄者をさんざんこけにしてくれたな。もう許さねぇ。」
孔明は、この男をなぜか知っているような気がした。そして、話を聞いてくれないであろうことも悟った。

(長い夢をみていたような気がする・・・・・・それにしても、あの蒼空の極み・・・いづこに・・・)

横山光輝 三国志・完


726 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/10/06(金) 01:27:15 ID:6sIiTnNq
「オグリん、起きて。」
池江さんの声で目を覚ます
もうすぐ安田記念、イケスカネエ豊と組むはめに成っちまった。
「ちっ」思わず舌打ちをする。食い過ぎた為か夢見が悪かった。
豊が日本一の騎手になるとか、終ったと思われた俺が豊の騎乗で有馬勝つとか、俺の仔が走らないとか。
あんな奴と組むことが気になっちまったか。ふん。

馬なり1ハロン劇場・完


729 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/10/07(土) 07:20:10 ID:88oB/9Fl
「母さん朝だよ起きておくれよ、母さんたら・・」
薫は、母ちねを起こした。
「あぁ、薫ちゃんおはよう・・・もうそんな時間?」
「そうだよ、今日からNY勤務だろ。一緒に行って暮らすんだよ」
ちねは、涙ぐんでいた。
薫ちゃんも立派になって・・・
今まで夢の中に出ていた「チビでハゲでホモで引きこもりの中年親父」は
夢だったのね。ちねは、安堵のため息をもらした。
「さぁ、母さん行くよ!」薫はちねの手を握り元気に旅立っていった。

「薫の秘話」・完


730 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/10/07(土) 11:23:33 ID:xZ58LV2V
長い夢を見た。
私は夢の途中から「これは夢だ」と気付いていたから、起きた時にあまりショックは受けなかった。
夢の中で私は、双子の兄弟と幼なじみだった。
二人とも格好良くて野球部のエースで、二人とも私のことを好きでいてくれた。
弟は容姿端麗、頭脳明晰、誰からも好かれる優等生で、でも私に対して積極的に好きだと行動してくれる。
弟は一見劣等生のフリをしているが、それは弟に気を遣っているだけで、最後には私を甲子園に連れて行ってくれた。

現実の私も、双子の兄弟と幼なじみだ。
隣の家から、二人がネタ合わせしている声が聞こえてきて、私は頭が痛くなってきた。
『ちょっと、ちょっとちょっと!』

    ざ・タッチ 完


731 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/10/08(日) 14:19:27 ID:???
長い夢を見た。
夢の中で俺は、中国拳法の達人で、機械仕掛けの右腕をつけて、ふざけた姿の、糸が切れた操り人形と戦っていた。
「さあさあ、朝よ。早く起きて」
――少し前まで、そうやって起こす看護婦がいたけれど、今はもういない。
今はもう誰も来ない。来ても何の意味もないのだ。俺はただ、ここで石のように転がっていることしかできない。
「ヒュー…ヒュー…コ…ロ…シ…テ…」
どこかから、呟きが聞こえた。
舌打ちもできなかった。
「(それにしても、長い夢を見ていた気がする)」
いや、もしかしたら、今でも見ているんじゃなかろうか。そう願いたいだけかもしれないが。

からくりサーカス・完


732 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/10/08(日) 17:59:46 ID:u8dTPs6r
耳元にあった携帯が鳴り、目を覚ました。居眠りをしていたらしい。
メールは、弟の進次から、土産を催促するものだった。
(そう、進次は生きている…)
安っぽいホテルの大部屋を見回せば、ムスビやドングリがゲームに興じている。
みんな、生きている。一緒に俺たちと修学旅行をエンジョイしている。

昼に見学した平和記念館の展示がショックで、あんな夢を見てしまったんだ。

窓の外を見ると、川の向こうに、ライトアップされた原爆ドームが浮かびあがっていた。

ふと考える。
確かに、今、俺は学校生活を楽しんでいる。しかし、惰性で、ともいえなくもない。
夢の中の俺は、ひどい状況におかれながらも、精一杯生き抜いていた。
そして、最後には、絵描きになるべく東京に向かうのだ。
それに引き換え、現実の俺は…

ムスビが声をかけてきた。
「元、次はおまえも入れよ。ビリは、明日の宮島での昼飯おごりな。」

はだしのゲン・完


733 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/10/09(月) 01:53:59 ID:???
「おい、拓海。起きろ」
 まだ夜も明けきらない時間、藤原拓海は父親に起こされた。
 日課の豆腐配達の時間だ。
 家の古い車に豆腐を積み込み、エンジンをかける。
 クラッチを離して発進…しかけた時、ガクンと揺れて車が止まってしまった。
「またエンストか。いつまで経っても上達しねえなあ、おまえは…」
 父文太が呆れたように呟く。
 もう五年も配達を続けているのに、拓海の運転は一向に上達しない。
 峠道を走るときなど怖くて、必要以上にスピードを落としてしまう。走るのは未明ごろだから、地元の走り屋たちと遭遇しないのがまだしもの救いではあるけれど。
 二度目でようやく発進に成功した。夜明け前の秋名山をゆっくりと走りながら、拓海は今日見た夢を思い返していた。
 夢の中では、自分は無敵の走り屋で、名だたる強豪たちとバトルを繰り広げていた。
 未だに発進にすら失敗する、そんな不器用さが、あんな夢を見させたのだろうか。
(でもちょっと、楽しかったかな…)
 後ろから珍しく車が走ってきたので、拓海はウインカーを出して左に車を寄せた…

頭文字D・完


750 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/11/22(水) 08:28:34 ID:???
「あなた、起きてー。会社に遅れるわよー」
妻の声に塔矢行洋は目を醒ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。
お膳が運ばれるまで娯楽面にざっと目を通す……今日の詰碁もさっぱりわからない。
「オヤジ、囲碁なんか見てんだったらTV欄くれよ」
息子のアキラは生意気盛りの中学生。
昔は下手の横好きが高じて、棋士に育てようなどと意気込んでみたものだが……。
ちっ、舌打ちが漏れる。

(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)


ヒカルの碁・完



751 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/11/23(木) 10:32:27 ID:???
「孫や、起きろ。朝じゃぞ」
祖父の声に目を醒ました。ジャガイモスープの香りが鼻腔をくすぐる。
朝刊1面にざっと目を通す。ジョーカー歴史問題、また年表捏造か。
ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)
 
ファイブスター物語・完


766 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/01/14(日) 21:15:37 ID:???
ビルから飛び降り自殺をはかった老人がいた。
老人は顔に大怪我をおったが、幸い死には至らなかった。
しかし精神に異常をきたした彼は、せいしん病院に移された。
かつぎ込まれた先の同じ病室にはハンサムな元エリート社員もいた。
元エリートのその男は、いつも鏡に自分の姿を映していた。
が、ナルシストというわけでもなかった。
男は鏡に向かうと いつも自問自答するのだった。
男の持論は『どんな人間も、人生を取り繕ってるに違いない。それがゆえ、戒めるべき』だった。
その男にとって、目の前にいるのは自分であろうと他人であろうと同じことだった。
とにかく目の前の人間の人生を否定したかった。
今日も男は鏡の中の自分に苦言をていする。
「……オマエは まだこんなことが認められないのか?このオロカモノ!」
その隣ではベッドのシーツをまとった老人が負けじと声を張り上げる。
「人々よ! 魂のふるさとへかえれー!」
そんな騒々しい病室の前を少年をのせた車椅子をおす看護婦が通る。
病室のあまりの騒がしさに看護婦はため息をついた。
彼女は疲れていた。
そのためか最近は悪夢にうなされながら目覚めることが多い。
今朝などは空飛ぶ円盤に乗った犬が飛来してくる夢にうなされた。
車椅子の少年が心配そうに看護婦を見上げ訊いた。
「どうしたの?疲れてるの?」
「ちょっと……ね。睡眠時間がたりないみたい」
「だめだよ看護婦さん。ちゃんと寝ないと……」
「ありがとう。あなたも夜中に携帯ゲーム機なんかいじくらないで早く寝るようにしましょうね」
その看護婦の言葉に少年は、やや陰のある表情顔でこたえた。
「そゆこと言うと殺すぞ……」

デロリンマン・完


776 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/02/08(木) 01:56:03 ID:???
「課長ぉ! 起きてください。みなさんも眠気覚ましに私のスペシャルティーをどうぞ!」
後輩OLの菖蒲沢ひろみの声に、人事課長の葛原緑は目を醒ました。
いれたてのスペシャルティーの香りが鼻腔をくすぐる。 が、葛原はその香りに顔をしかめた。
「これ……アナタのオシッコね?」
「ピンポーン!大当たりでーす!」
「ロッパーー!」 「ロッパーー!」 「ロッパーー!」 「ロッパーー!」 「ビューティフル!」
職場の者たちが吐いているあいだに、葛原は査定用の社内人事評価資料にざっと目を通した。

菖蒲沢ひろみ:実は処女だが隠しており男性経験が豊富であるかの如く振舞い、放尿と飲尿を繰り返す性癖がある。
前田郷介:42歳。妻の雅美とは3年前に離婚してみちろうと二人暮らし。兄弟に姉・道江(マイケル生命外交員)がいる。
田村政和:恐妻家で妻の香織には頭が上がらなく、そのことは周囲に漏らしたくない様子。健康診断では性病のデパートと診断された。
打戻タミ:旦那とは死別。垂れた乳房を自由に操り、ロープや鞭の代用から第二の腕として使うことまで出来る。
森さとる(さとみ)、六代目社長。ワンマン社長で人事も傲慢でセーラー服好き。社長秘書を性奴隷として扱い凌辱を極める……

「前田さーん、こっちのも飲んでくださいねー」 「ロッパーー!」
ひろみの暴走をよそに、田村政和が葛原の前に歩み出た。
「ね、ね、葛原さん。 ちょっとだけ、ボクのために よがってみせてよ」
葛原が表情も変えずに応える。
「ちょっとだけですよ…… 『あんあん』 ……以上です。 さ、仕事に戻ってください」

葛原のあえぎ声をテレコに録音した田村政和は、バスローブをまとい葉巻を片手にその声を5.1chで再生し、郷介に勝ち誇ってみせる。くやしがる郷介。
「うぉおおおーー、葛原さーーん、オレにもーー」
「前田さーん、私のほうが上手ぅー! 私があえいであげるからー。あの女の前で縛ってみせてー」
「いやだーっ!」
「とうちゃん、弁当届けに来てやったぞ」
「マイ・サーン!」
葛原の目の前には、自分で自分を縛りはじめるひろみの姿。

これじゃTSURA・オブ・アメリカの造反も当然ね…… ちっ、舌打ちが漏れる。
(・・・・・・・・それにしても、長い夢をみていたような気がする)

えの素・完


778 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/02/08(木) 16:06:10 ID:QvhFt/NC
「お兄ちゃん、さっさと起きなよ!」
妹の声で目が覚める。
妹が部屋の中にいる?いけない、エロ本は…本棚の辞典のケースに隠している、セーフだ。
「ったくトロいなぁ、先ご飯食べてるよ!」
妹を追って食卓へ降りると、味噌汁の匂いが立ち込める。いい香りだ。
テレビでは、昨日抜いたばかりのアイドル…弥海砂のCMが流れていた。

(……なんだか、長い夢を見ていた気がする…)

「ライト、あんたまたテスト赤点だったでしょ。もういい加減勉強なさい」
「分かってるよ」
勉強して偉くなったって、父さんみたいに殺人おかして刑務所行きじゃ意味ないけどね。
頭が悪くても、殺人がいけない事なんて分かる。

……そういや昨日校庭に落ちてたノート、何だったんだろ…

「じゃあお兄ちゃん、私先に行くね!」

妹が出掛ける。何だかいつもより元気だ。
「そう、ライト知ってる?粧裕のクラスの子が三人も、昨晩遅くに心臓麻痺で亡くなったんですって」
「…へぇー…」
味噌汁を啜る。


The story of 「DEATH NOTE」 is end.



???(ちっ…こんなになるんだったら元カノと結婚するんだった…)

780 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/02/08(木) 17:40:32 ID:???
「あっ・・・!」
布団の温もりの中、股間に走る快感とほぼ同時に襲ってきた不快感に真は飛び起きる。
(寝る前に一発コイたのに、また夢精しちまった・・・('A`) 溜まるのが早いのかなぁ、オレ)
股間の部分が濡れたトランクス脱いだ真は布団の上であぐらをかき、しぼんだペニスや陰毛
の辺りにこびりつく白濁した精液をティッシュで丁寧に拭いた。
虚しい・・・夢精の後始末もそうだが、何よりも心が虚しい。
丸めたティッシュを投げ込む枕元のゴミ袋の脇には、昨夜ズリネタにし、夢にまで出て来た女
の見合い写真が開きっ放しで放り出されている。
田舎の親が送ってきた見合い写真・・・旅行代理店に勤める河田優良という名前の女が和服
姿で澄ましていた。
(んー、まぁまぁ可愛いよな、でもだからこそ遊びまくりのヤリまくりなんだろうなぁ。それで、そ
ろそろ適当な男で手を打とうと思ってお見合い・・・ってところかな)
夢の中じゃ優良は処女だったが、そんな都合のいい話はそうそう現実には転がっていない。
よって、この見合いは断ろうと、写真を一目見た時から決めていた。
会ったとしても今まで母親以外の女性とまともに会話したことのない真としては、相手と何を話
していいかわからないし、童貞と見抜かれ嘲りを隠した目で観察されて傷つくのは嫌だ。
自分が童貞である以上、結婚相手は処女しか認めない、それが真の譲れない信念である。
(今度ボーナスもらったら、ソープ行って童貞捨てっかな・・・童貞卒業の相手は素人が良かっ
たけど、年齢的にもゼイタク言ってらんねーし)
拭いたとはいえ精液の匂いが気になった真は、出社前にシャワーを浴びることにして、ユニット
式のバスルームに向かった。
(ソープのことなら稲垣に相談すれば、いい店を教えてくれるだろう)
生温いシャワーの水滴を受けながら、童貞卒業の瞬間を想像して真はちょっとドキドキした。
童貞を卒業すれば、多少は女に対して自信が持てるかも・・・とも思う。
(あの見合い写真は、その日まで取っておくかな・・・貴重なズリネタだし)
見合い写真の優良の表情を思い出した真のペニスが、精液を吐き出したばかりだと言うのに、ま
たジワリと頭をもたげ始めた・・・。

ふたりエッチ・完


785 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/02/10(土) 16:27:41 ID:???
「あなた、起きて」
妻のキャスに起こされたオレは、自分がグッショリと寝汗をかいていたことに気がついた。
キャスもそれには気づいていて、心配そうな視線でオレの漆黒の肌をタオルで拭き始めた。
「どうしたの、あなた? ずいぶんとうなされていたみたいだけど、疲れがたまっているんじゃ
なくて?」
「いや、疲れてなんかないさ…少なくとも肉体的にはね。とにかく心配する必要はない」
目覚めの軽いキスをキャスと交わしながら、オレは思った。
(それにしても変な夢を見たものだ)
夢の中で、オレはまったく興味のないはずのベースボールの選手になっていた。しかも、一
度も訪れたことのない極東のジャパンで……。
そこでイッテツ・ホシなる小男のジャパーニーズから、自分を「ボス」と呼ぶよう強要され、理
不尽かつ苛酷で、サディステックな扱いを受けていた。
さらに、「ボス」の息子のヒューマによって屈辱的な見せ物にされていたのだ。
……そう、アフリカから奴隷として連れ来られた自分の先祖がそうされていたように!
夢の中の相手が白人ではなくジャパニーズだったのは、自分が今取り組んで苦労させられ
ている仕事のせいだろう。
「オジー、今日も遅くなるの?」
「ああ、おそらく。交渉相手はなかなかタフな【黄色ん坊】でね。連中ときたら、狡猾で腹立た
しい民族だよ、まったく」
オレはロボット機械(これも夢に出て来て、オレを嘲った言葉だ!)の貿易不均衡問題につい
ての今日の交渉で、強気に出る決心を改めて固めた。
今まで見た夢で新たに闘志が燃え上がったせいもある、それは否定しない。
だが、それ以上に米国商務省の担当者としての責任感がオレの背中を押している。
オレはキャスが持ってきた、クリーニング済みで糊のきいた白いワイシャツに袖を通した……。

<巨人の星-オズマ・アームストロング外伝:完>


794 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/03/09(金) 02:52:23 ID:???
「ジン、起きてよ。そろそろウォッカも来る頃よ」
シェリーの声にジンは目を醒ました。
パイカル(酒)の香りが鼻腔をくすぐる。
「ほら見て。 高校生探偵、突然死。 って新聞に出てるわよ」
「なんだ……死んじまったのか。記憶だけをなくす薬じゃなかったのか?」
「失敗はつきものよ。人間に投与するのは初めてだったし、私が飲むわけにもいかなかったじゃない?」

不満げにジンは黒い服に着替え始める。
(またガキが死んだか。後味悪いぜ……)
ちっ、舌打ちが漏れる。

(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)


名探偵コナン・完


836 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/06/24(日) 12:53:01 ID:???
「エド、目を覚ませ!」

…ふと気がつくと、俺の前に広がるのは赤く染まった河。
惨たらしい姿で殺された躯たちが流す血がそう見えさせているのだ。
いや、この中にはまだ手助けすれば生き延びる者もいるのかもしれない。
でもその中から、いずれは俺たちに刃を向ける輩が現れるのかもしれない。
やはり俺たちがケリをつけない限り、この戦いは終わらないのだ。

もう、夢で見たような過ちは繰り返さない。全てはブルー様の赴くままに。
インディアン達を殲滅しない限り、俺たちの未来はないのだ…

RED/End, or not!?


838 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/07/04(水) 12:18:09 ID:9uE8clpe
「オラ!メシの時間だ」
ジョニィはがなり声で目を醒ました。異臭とよどんだ空気が鼻腔を刺すようだ。
転がっていた新聞に目を通してみる。
「スティール・ボール・ランレース」、ディエゴ・ブランドー優勝。
あの天才ジョッキーか。
フフ、僕が出ていれば、あるいは・・・
いや、下半身が動かない僕が今さら何を?
ここがそのまま、僕の死体安置所になるのはほぼ間違いないと言うのに。

ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

スティール・ボール・ラン 完


839 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/07/04(水) 21:22:22 ID:???
千葉 「激辛大盛でいきます」
平  (こんなに客を煽れるやつは他にいない)

観客A「なんてファンキーなベースなんだ」
観客B「あいつ本当に日本人かよ」

観客C「なんてヘビィなリフ!」
川久保「一年間の鬱憤を」

そしてコユキの歌が始まる
全観客「!!」


コユキ 「あれ?」
目を覚ますと地面の上
コユキ 「そうか、俺・・・余計なことしちゃってKOされたんだっけ・・・」
(あ〜あ、身分不相応の出過ぎたマネだった
 これからはおとなしく世間のルールに従って生きてこ・・・・)
「そっちそっち!」「キャンキャン!」
「逃がすな!」「石ぶつけてやろーぜ」
(なんかどっかで聞いたような・・・! BECK!)
ツギハギだらけの犬がいじめられてる
「おいやめろよ!」
「なんで?」「この犬気持ち悪ィんだよ」
(ということは・・・来た!!竜介くん!)
「BECK!」
「飼い主だ!」「逃げろ!」
「あ、あの〜」
バキッ!!

有無も言わさずに殴られ気絶した田中幸雄少年は、その後南兄妹と知り合うこともなく終わりましたとさ
もちろんBECKに加わることもなく・・・(コユキはひどいオンチだった!)


840 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/07/16(月) 23:20:20 ID:???
「…戦えないサイヤ人に……zZZ…カカロット…お前…なんば…1…」
「…さん!!…ジータさん!…ベジータさん!!起きてください!!」
「…う…ぉ?なんだもう朝か!?」
「…ったく、今日はコリン星の侵略に行くんだろうが?ベジータらしくもねぇ…寝てて送れちまうなんてよ…」
「…そうか……フン、俺もたまには寝坊ぐらいする…何時からだ?ラディッツ。」
「えーと、今日の昼頃、2時までには向こうの惑星についていろと。」
「…分かった……なぁ、ナッパ、ラディッツ。」

「…?」

「……貴様らでも居ないとやはり寂しいもんだな。」
「…はい?」
「…なんだそりゃ、夢の中のお話か?さぁ行こうぜ、出発する前にザーボンに挨拶していかねえとよ。」
急ぎ戦闘服に着替えるベジータ。白いグローブを手にはめている所でラディッツが言葉を投げかけた。
「それにしても随分うなされたり叫んだりしてた見たいスけど、どうしたんですか?」
一拍置いて、着替えの終わったベジータは尻尾を腰の巻くと小さく笑った。
「…貴様の、フリーザに撃ち落された宇宙船に乗っていた、貴様の弟の夢を見た…それだけだ。」

「…俺の…弟…」
ぽかん、とマヌケな顔のラディッツの横から首を突っ込んできたナッパが意外そうな顔でベジータを眺めた。
「こりゃ、今日のコリン星は雨だぜ、ベジータが死んだ奴を思って夢にまで見るなんてよぉ…」

「だ…黙れ黙れ!!ザーボンの所に行くんだろう、さっさと行くぞ!!」
(…長い夢を…見ていた気がする…。)

ドラゴンボールEND


843 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/07/19(木) 09:46:19 ID:???
「お兄ちゃん、いい加減起きてよ!」
少し怒ったような女性の声が、まどろみの中から俺の意識を引き揚げる。
うっすら目を開けると、つぶらな瞳の妹が腰に手を当ててベッドの脇に立っていた。
「南…?」
「誰よみなみって?」
あきれたような表情を浮かべると、妹はおたまを振りながらドアの方へ歩き出す。
「朝ごはんの支度出来てるから、早く降りてきてよね」
妹が部屋を出て行っても、俺はしばらく夢の残滓の中に意識をたゆたわせていた。
「夢か…」
右手を見下ろすと、掌の中にまだ白球の感触が残っている気がする。
夢の中で、俺は甲子園優勝投手だった。交通事故で死んだ双子の弟の意思を継いで、
幼馴染の女の子の夢をかなえるために歯を食いしばった、2年間の青春…

”そういやあの女の子、二人にどっか似てたな”

同じ名前の妹とGFの顔を等分に思い浮かべつつ、軽く伸びをして、
若松真人はベッドから床に降り立った。

〜「タッチ」・「みゆき」完〜


848 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/07/24(火) 23:36:45 ID:???
「ヤムチャ、ヤムチャ!!おい、起きろ」
「もっと寝かせてくれ、プーアル…お、親父!!」

「プーアル?お前心配したんだぞ、こんなところまで家出するなんてな」
「なっ、なんだ…ここは、家出!?」

(そういえば、親父と喧嘩して家を飛び出して…盗賊をするんだと決めて…)

「ヤムチャ…父ちゃんも悪かった、さあ家に帰ろう」
「……俺は」

(プーアル、ブルマ、悟空…クリリンに天津飯にベジータ……みんな、夢だったのか!?)

あの世界で50歳を過ぎていたはずの俺の手は子供のままだった。


「ヤムチャさま」


親父の大きな手に引かれながら、俺は相棒の呼び声を聞いた。


854 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/05(日) 19:10:14 ID:???
「…レイ。」
懐かしい友の声だ。この声…
「シュウ。」
そうだ、シュウ…シュウだ。何故ここに?
レイは素直にシュウに質問した。
「…何言ってる、妹の結婚式だと招待状を出したのはお前だろう、丁寧に俺達六聖拳の全員に出して。」
見れば、何か意に沿わぬ表情でそっぽを向いているユダと、面倒くさそうに欠伸を吐くサウザー。

「…だが、残念だったな……シンだけは我らの知る所ではない、噂では北斗神拳の伝承地に比較的近い場所らしいが…」
シュウは、残念そうに呟いてから両眼をレイに合わせて先に行っている。と式場にサウザーとユダを引っ張って行った。
…シュウの両目は、光を帯びていた。

「…兄さん。」
「……アイリ。」
そうか、アレは夢だったのか。長い、悪夢のような心地良い夢のような。
レイは、この日の為に取っていたケープをアイリに被せた。
「…幸せになれよ、アイリ。」
少し後方で待つ新郎の方に向かって、トン、とレイは背中を押してやった。
アイリは、微笑みながら新郎に手を取られ、式場の方へ歩いていく。

…さて、夢の中とは違い、シュウや、ましてやあのユダやサウザーが祝いに来たのは予想外だった。
が、しかし。

…ただの夢ではない、アレは……夢が少しでも当たっているならこれから来るはずだ、ジャギがな…
拳を握り締めたレイは式場準備が執り行われている間に長かった夢に終止符を打とうと今煙を上げながら走るバイク達の前に立った。

「…オイ〜、俺の名を言ってみろぉ〜!!」
仮面を被ったリーダーらしき男がレイの目の前に立った。


855 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/05(日) 19:14:23 ID:???
(…夢ではケンシロウにくれてやったが今度は俺がこの手で断罪してやろう…)
レイはゆらりとジャギの目の前まで来ると小さく鼻で笑い、そして睨みなおした。
「なんだぁ?その態度は、てめえ俺が誰だかわからねえのかぁ!?」
ジャギは段々と頭に血が上ってきたのか銃を引き抜くとレイの額に突きつけてやった。
「さぁ、言ってみろぉ、それともこの引き金を引いて欲しいかぁ?」
もう1度涼しい笑みを浮べたレイは、銃身を左手で握って見せた。
そして不敵な笑みのまま一言。
「…撃てるならな。」
「なぁにいい!!?」
ジャギは引き金を引こうとしてから銃の異変に気付いた。
輪切りにされた銃身はズリ落ちて地面に転がった。後ろで部下が思わず息を呑む。
ジャギには見覚えがあった。そっくりだ、シンの南斗孤鷲拳に。
…だからと恐れる必要は無い。どうせ南斗一〇八派の内の下級の流派だろう。
「…夢の中では俺は貴様のせいで全てを失った……ゆるさねえ…ゆるさねえ!!」
思い出すと胸の鼓動が早鐘のように鳴り出し、レイの血液を沸騰させた。
激昂したレイはほんの一瞬でジャギの懐に入ると手爪を振り乱した。
数秒、ジャギは冷や汗を流しながらごくりと唾を飲んだ。
「な…なんだ…なんともねえじゃあねえか…フヘヘ…ヘ…へげぼらばっ!!」
ジャギのフルフェイスの仮面が縦に綺麗に割れたと同時に全身から血を噴出したジャギは無残に崩れ落ちた。

絶対的な力を誇っていたジャギが、一瞬で死んだ。
モヒカン共がしばらく固まっていた所にレイの言葉が飛んだ。
「…次は貴様らか?死にたくなければ失せろ、そして二度とここへは来るな…!」
それをきっかけにバイクに乗り込んだモヒカン達はバラバラになったジャギを放ってそのまま走り去った。

…終わった、終わったのだ、呪われた運命に今レイは、勝利した。

…だがまだ終わって居ないな、ケンシロウ…俺は純粋に拳士としてお前と手合わせしたい…思えば中途半端なままだったからな…

そしてマミヤ……現実ではどうやらユダは随分丸くなっているようだから心配無いだろうが…俺はお前に会いたい…
Fin


860 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/10(金) 20:14:16 ID:???
「……起きてくださいよ。こんな所で寝てないで」
ビル守衛の人間モドキの声でゴアは目をさました。
ゴアは かつて自分が所有していたビルの玄関前で寝てしまったのだ。
彼の会社はアース商事に乗っ取られ、女房のモルも
マグマ社長に鞍替えしてしていた。

マグマ社長はいつも子供たちと車で会社に来ていた。
そして降車後に そのまま運転手に子供たちを学校に送り届けさせている。

会社の前にやってくるマグマの車を人間モドキが見つけた。
「やあ、社長のご出社だ。今日もお子さんたちとご一緒だ」
その様子を遠くから物陰で見守るゴア。
「おお、ガムや……マモルや…… お父さんはここだよ……」

ゴアは裁判所命令で、子供たちに父親だと名乗れなくなっており
毎朝ここで見守るのみだった。

舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

マグマ大使・完


861 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/17(金) 05:16:11 ID:???
「朝よ、起きなさい。五分刈り君と学校に行くのでしょう」
母の声にガリガリ君は目を醒ました。
バニラクリームに混ぜ込んだソーダ味の香りが鼻腔をくすぐる。
ガリガリ君はアッという間に氷塊カチワリとレンガ乾パンを
じょうぶな歯でガリガリと噛み砕いて食べた。
そしてガリ版刷りのガリガリ新聞にざっと目を通す。

「少子化対策に政府の新奨励コロコロ法……か。
……人間は当たりが出ればもう1本、というわけにはいかないと思うけどな……」

ちっ、なぜか舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

ガリガリ君・完


866 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/25(土) 00:19:22 ID:zGFH0X5t
「起きろ!演習所に付いたぞ!!」と叫ぶ伝令兵。
側にある新聞を広げたら日本で汚職事件
チッ・・・・
「それにしても戦争が融合した夢を見ていた気がする。」

ジパング ー完ー 

これでどうだ?


867 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/25(土) 00:22:21 ID:zGFH0X5t
「ゾロリさん!!もう朝ですよ!!」
ーミャン王女の朝からの元気な声
そうか、昨日はこの子がゲームから出てきたんだ・・・・。
その場にあった昨日の新聞を広げるとブルル製菓が取引法違反で逮捕という記事
元気な王女の手に惹かれて商店街へ
「長い夢を見ていた気がする・・・・。」
かいけつゾロリ ー完ー


868 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/25(土) 00:24:10 ID:zGFH0X5t
「もう朝時ですよ。」
ー妻の声に起こされる。
側にあった新聞記事を開いたら自動車事故
「なんか車に襲われた夢を見ていた気がする。」
激突! ー完ー


869 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/26(日) 00:42:53 ID:???
「一平起きろ時間だぞ。」
同室の同僚の声に一平は目覚めた。
枕元のグラブを手にする。
「昨夜はいい試合でしたね。猿山さん。」
一平は、同僚に語りかけた。
「試合?お前何言っているんだ?それに何を持っている?」
「え?グローブですけど?」
「お前の持ち物はこっちだ。」
同僚は、竹刀を投げ渡した。
「さぁ、早く制服に着替えないと引継ぎに遅れるぞ。先に行くからな。」
一平は、やっと目覚めた。
猿山も犬井も日上も居ない現実の世界
一平は制服に着替え、自転車で出署するのであった。
(でも九十九里五作が出てこなかったな・・・)

「一平!」完


870 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/27(月) 08:03:47 ID:???
「おねぼうさん、おにいちゃん、起きなさい!」
妹の声で目が覚めた。朝か。
ローズティーの香りが鼻腔をくすぐる。
しまった、エロ本は!?辺りを見回したが隠してあって一安心。しかし最近はどうも隠し場所が微妙にずれてるような気がするんだが、気のせいか?

「今日は川に行くのよ。いっぱい日焼けするんだから」
妹は新しく買ってもらった水着を着たくてたまらないらしい。

このおてんばが貧血のか弱い少女?。ありえねーぜ。変な夢だった。
自分たちがのろわれた吸血鬼の一族でイギリス中を旅して回っていたなんて。

それにしても、長い夢を見ていた気がする。
さて水力発電用タービンブレードの設計の続きに取り掛かるか。

ポーの一族・完


883 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/09/20(木) 17:28:56 ID:/hgxM4GA
「お姉ちゃん、起きてー。学校に遅れるよー」
妹の声に大崎ナナは目を醒ました。朝食のいい匂いが食欲をくすぐる。
お皿が運ばれるまで携帯のメールにざっと目を通す。学校の友人達の恋愛や愚痴で溢れていた。
ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする、早く素敵な彼氏作りたいな。)
 
NANA・完


890 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/11/14(水) 02:00:01 ID:???
「浅倉さん!棺が出るわよ。あなたを甲子園へ連れて行くと約束した人たちの棺が……」
「え!? 人たち? 事故で死んだのはカッちゃんだけでしょ!」
「たしかに試合中の殺人は事故で処理されたけど…… あれは事故とは云えないわ!」

理事長の声でようやく浅倉南太郎は、外道高校との凄惨な試合を思い出した。
「そうじゃーっ!そうだったんじゃーっ! ゴリラもイタローもチクワブもハヤミも みんな死んだんじゃーーーっ!」
試合を思い出してくやしそうに舌打ちをした教頭が、野球バカの浅倉南太郎の肩に手を置いて慰める。
「しかし校長、ケンカ野球戦士たちが ゴリラたちの無念を晴らしてくれました! 誉めてやってください。とくに十兵衛くんを」

「おお、そうじゃったーっ! よくやってくれたー 十兵衛くん! ありがとう十兵衛くん!」
そして教頭も十兵衛の手を両手でつかみ、涙を流しながら礼を言った。
「本当にありがとう!十兵衛くん!」

やがて十兵衛は、そんな夢を見ながら刑務所の中で静かに息を引き取るのだった。


地獄甲子園・完


905 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/12/04(火) 21:37:59 ID:???
「くらえ!孫六ボールじゃあ!」
「!」

白い天井の部屋で目が覚めた。
どうやら夢を見てたようだ。
傍らには・・・「ノブ?」
「! カペタ!おまえ気がついたのか!」
起きたばかりでいまだ頭がハッキリせず記憶が定かでない状態だ。
マネージャーのノブの話によれば、俺はスポット参戦したF1の日本GPで
クラッシュして病院に担ぎ込まれたらしい。
以来半年の間意識がなかったそうだ。 チームからは当然解雇。
実績がほとんどないオレはレースを続ける足がかりすら失っていた。
「命あってのモノダネさ、勝負はこれからだ。」
大事な時期にポジティブ思考できるノブに何度救われたことか。

リハビリがてら街を散歩すると、世間はすっかり変わっている。
聴きなれないロックがどこからともなく流れてくる。
「MCSさ」「MCS?」「ああ、今年いきなりブレークしたバンドさ」
なんとかウェイとかいう曲らしい。
「モナミ、芸能界引退して源と結婚するらしいぜ」「源・・・・」
アイツはスポットのオレとは違いレギュラーでシートを確保してる。
ずいぶんと差をつけられてしまった。

映画館の前を通る。 『鉄拳珍味〜ミト姫の大冒険』が上映中だ。
「あんまり客は入ってないみたいだぜ」「ふーん」
「そろそろ病室に帰るか。オヤジさんがそろそろ到着するころだぞ」
(とーちゃん・・・)
ノブからの知らせを受けて、仕事を急遽切り上げて駆けつけてくれるらしい。
(ほんと、長い夢でも見てた気分だ・・・)


月刊マガジン・完


787 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/02/11(日) 15:49:54 ID:???
「あなたもうお昼よ、起きて。夜遅くまでゲームばかりしてるから起きれないのよ!」
嫁の声に目を醒ました。刺激臭に近い嫁の化粧品の香りが鼻腔をくすぐる。
ファミ通にざっと目を通す・・・!?FF13発売延期
・・・おいおい、漫画を連載休止にしてまで待ってたのに。
ちっ、舌打ちが漏れる。
(……そんなこと言われても、もう続きなんて書く気がしないや)
 
ハンター×ハンター・完



865 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2007/08/24(金) 20:36:07 ID:???
「よしひろ!よしひろ!起きなさい」
「うっ・・・ダメ、もう描けないよ」
「何を寝ぼけてるの?起きなさいってば」
「・・・え?母ちゃん?あれ?蟻は?」

蟻・・・いや、もっと大きくて強くて恐ろしいもの
それを僕は生み育てていたんだ
僕の思うままに動くはずだったそいつは
いつの間にか僕の力では押さえきれなくなって・・・

でも本当に恐ろしかったのは蟻じゃなくて
僕のまわりで僕をけしかける姿のない無数の声だったような気がする

ちっ、なぜか舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

YOSHIHIRO×YOSHIHIRO・完


【長い】漫画の最終回を全て夢オチに【夢を見た】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1122130867/


この記事のURL | 2007.12.14(Fri)15:58 | 漫画SS | 
 
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