【長い】漫画の最終回を全て夢オチに【夢を見た】 part.1

225 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/15(木) 14:10:24 ID:???
「ルシア・・・私は夢など見ない」
自分の声で目が覚めた。ハッと、時計を見る。まだ大丈夫だ。
私を起こしてくれる人はいない。
ルシアは昨日も多分家に帰らなかった。
もう何日も話をしていない。顔も見ていない。
私は、自分にできる小さなことを一つ一つ片付けて
頑張っていくしかないのだと思っていたが、
一人で頑張っていても何も変わらないし
いつになっても一人で頑張っているだけの私がいる。
(それにしても長い夢を見ていたような気がする。
 氷の中にずっと閉じ込められていて
 やっと氷から出られたと思ったら
 私とルシアが世界を滅ぼす悪の源になっていて
 私とルシアが滅びることで皆が幸せを取り戻すような
 そんな長い悲しい夢・・・)
「ルシア・・・私は夢など見ない」
食卓でうたたねしたために体がすっかり硬ばってしまった。
ジェロは軽くストレッチをしてから出勤の準備にとりかかった。

RAVE 完


229 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/15(木) 19:35:36 ID:VUBFEurK
「天馬、天馬くん!起きろ」
派遣SEの天馬は眠たい目をこすりながら目を覚ました。
徹夜の残業でつい眠ってしまったようだ。
同僚のお茶の水が大きな鼻を心配げに揺らしている。
「ああ、トビオ、お父さんは今日も家に帰れなかったよ・・・すまん」
天馬は妻が死んでからすっかり冷淡な態度の息子の顔を思い浮かべた。
きょうは、2003年4月7日。

だが、アトムもいない、ウランもいない、ハムエッグもランプもいない。
ただ会社が人間をこき使い、用無しになったら情無用で
クビにするカイシャという名の怪物が人間をまるでロボットのように
酷使しているだけだ。
このことを青騎士が知ったらロボットと人間は手を組んでカイシャと戦うべきだと
言うだろうなあ。
プルートウは、どんな顔をするだろう?

天馬は、深いため息をついた。

「お、天馬くん、このルーチン君が作ったのかい?」
お茶の水があるモニターを見ながら言った。
「ああ、会社には内緒だぞ。オート・テクノロジー・オーガニゼーション・メディア
オペレーション・システム、略してATOM OSさ。七つの力を持って、今までの
CPUの10万倍の情報処理機能をあわせもつ、科学の子さ」
モニターに併設されたスピーカーからは、元気のよい少年の声が響いた。
「おはようございます、おとうさん」
お茶の水が驚いて言った。「おお、これはすごいねえ。これを売り出せば
君は大金持ちになれるよ」
「ああ、でもたぶんすぐに大企業にいいように利用されたあげく、
人間を奴隷のように働かせる道具になってしまうだろうねえ。
いつか、科学の進歩が本当に人類のためになる日がくる、その時までATOMは眠っていたほうがいい」

鉄腕アトム・完



230 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/15(木) 20:10:03 ID:VUBFEurK
うはwwww
大漁wwwww釣れた釣れたwwww

電車男・完


232 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/15(木) 22:45:54 ID:???
>>230
上手い!!っつうかなんかリアルだなw


233 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/16(金) 18:45:46 ID:V7XbQICt
「浦沢君、起きなさい、仕事中ですよ」
「はっ、夢か、先生、すいません」
「僕のアシスタントはそんなことじゃつとまりませんよ。
富野くん、アニメのほうはどうかね?」
「はい、順調です」
「人手が足りなかったら出崎くんを呼んでもいいよ。
とにかく、次の映画はあの生意気な宮崎くんに負けたと言わせる
ようなものを作りなさい」

(オレ、一生この人を越えられそうにないなあ・・・)

PRUTO・完


238 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/17(土) 11:15:07 ID:FA0Iv3gj
「クロ、ゴハンよ。起きなさい」
「ん・・・・」
優しい女の子の声で、クロは目を覚ました。
味噌汁の匂いがまだ寝起きでいささか鈍いクロの嗅覚をくすぐる。
彼は起き出し、それでも元気良く朝ゴハンを掻き込む。

しかし、そこで彼ははっと気づく。
「何故だ?今は戦時下ではないのか、何だこの首輪は、俺は捕虜になったのか?」
・・だが、その問いかけには誰も答えてはくれず、代わりに奥から少女が
「クロ、ゴハン食べたら散歩に行こうね」・・その一言で我に帰る。
そうだ、俺は今この家で飼われているんだ、ノラで汚い俺を拾ってくれた優しいご主人、
毎食ちゃんと食べられる幸せ、雨風凌げる屋根付きの家・・
何であんな夢を見てしまったのだろうか、まだノラだった頃が幸せと自分は思っていたのだろうか。

(・・・それにしても、長い夢を見ていたもんだ。)
クロは少女と元気よく散歩に出かけるのであった。

のらくろ・そもそも犬だから描けないorz・・


239 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/17(土) 17:32:45 ID:NKm3GvgO
「おい、そこの補欠のサード。ようやく目を覚ましたか」
「え・・・?あ、はい」
部長の声で目を覚ました。照りつける真夏の太陽が眩しい。
どうやら球拾いの勢いが余ってベンチに転がり、
爪を剥がしてしまったショックで気絶してしまったらしい。

「よし、目を覚ましたのならスミヤとかいう学校が、練習の見学にきているから案内するんだ」
スミヤ?ああ、確か地区大会の決勝で当たる学校だったっけ。
どうせ素質も才能もない、補欠の俺には関係ないけど。
それにしてもあの部長。いまだに俺の名前覚えてくれないよな。

練習を見て、案の定この連中「すごい、すごい」を連発している。
別に俺が褒められているわけじゃないから、どうでもいいんだけど。

部長が怒鳴る「よ〜しニ軍の練習はここまでだ。グラウンド整備にかかれ」
「え!?いまのが二軍!!」悪かったな。どうせ二軍だったよ。
グラウンド整備は当然俺は免除だよな。爪痛いし。
おっと、マイクロバスから一軍が降りてきた。
あ〜あ、またジャンバーを投げ散らかして。片付ける身にもなってくれ。

ちっ、俺の背中に夕日が射す。
・・・それにしても、長い夢をみていたような気がする。

キャプテン・完


249 名前:1/2 投稿日:2005/09/21(水) 07:31:02 ID:???
「僕はジェッター!  一千年の未来から、時の流れをこえて やって来た。 
流星号、応答せよ 流星号。 ……どうしたんだ?早く来い、流星!」

ここで流星号は目を覚ました。30世紀のロボットカーは感情があるだけでなく、夢も見るのだ。

流星号のパートナーである悪徳警官のジャガーが、流星号に悪態をついている。
「ほらポンコツ!さっさと来い。いよいよ今日でおさらばだな」
流星号は思った。
「(ちぇ、コイツのせいで、こんなに早く廃車になるっていうのに、少しは自己批判しろよ)」
ジャガーは自分の不正がばれないようにと、流星号の報告義務装置をワザと壊したり、
ムチャな操縦で時間航行機までオシャカにしたりしていた。
そして、今日は流星号がスクラップにされる日だったのだ。

ジャガーが、イライラした様子で、流星号を急かす。
「おいポンコツ!ぐずぐずしてないで、早くプレスされちまえ!
それを見届けないと、俺は新車の受け取りが出来ないんだからな!」
ジャガーの上司のスパイダー長官が言う。
「フハハハハ、 おい、ジャガー警部補。 あわてなくとも、新車は逃げんよ」
ジャガーはモミ手をしてスパイダー長官にすりよっていた。

流星号は、この二人が嫌いだった。
「(こいつらの所に配属されたのがオレの不運だったなぁ…… 
まったく、同期の惑星号とか銀星号は大活躍してるというのに……)」
「(ちっ、)」心の中で舌打ちする。
ジャガーは流星号に余計な事をしゃべらせないようにと、
いつも発声機能を壊すので、流星号は心の中で舌打ちしたのだった。


250 名前:2/2 投稿日:2005/09/21(水) 07:32:49 ID:???
それでも、若干のBEEP音とボディランゲージだけでしか会話能力がなくとも、
流星号の言うことなら良く理解する少年がいた。
この整備工場で働くジェッター少年であった。
そのジェッターが今、お別れを言いにやって来た。
流星号はジェッターが大好きだった。何度、徹夜で修理してもらったろう。
流星号はジェッターに挨拶するために、最後に少し背中をそらしてみせた。
ジェッターが名残惜しそうに流星号のボディを撫でる。

しかし、機密保護法により流星号は分解されなくてはならなかった。
流星号は軽い作動音をあげると、自ら分解マシンのなかに入り、自身で動力を切った。
ジェッターが思わず流した涙を見て、流星号は思った。
「ジェッターが相棒だったらなあ」
そして分解マシンが作動し始め、流星号の意識が遠くなっていった。

「ああ……それにしても……長い夢を……見ていた気がする……」

スーパージェッター・完


252 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/21(水) 08:45:10 ID:/txNh4mr
「アララララーイ!」
兵隊の声で目を覚ました。こいつらまだ行進してるのか。
さっきまで隣にいたプラケンタを持った老婆の姿は見えなくなっている。
ちっ、舌打ちが漏れる。
(・・・・・・それにしても、いつになったら街に入れるのかなあ。)


ヒストリエ・完


253 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/21(水) 09:16:00 ID:???
いきなりの「アララララーイ!」に吹いた。


255 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/21(水) 14:03:20 ID:???
「ちよ様、起床のお時間でございます」
執事の声にちよは目を醒ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。
「でさー、まじそれがチョーうけてヤバイんだけど」
「あーそのリップかわいくない?」 「これいいよねー」
飛び級で進学した高校で同級生達の頭の悪い会話が飛び交う。
その化粧品会社のアジア工場で汚物加工処理しているのをちよは思い出した。
ちよは同級の男達からや、中年子持ちの男性教員にまで淫猥な目で見られている事に
吐き気がした。
(ここはクズばかりだ…)
幼き天才ははやく高校の課程を終え日本を離れたいと思っていた。
HRが始まるまでまでニューヨークタイムスにざっと目を通す。
ニューオリンズで再び避難勧告か。
ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする…

とても楽しい夢…)
 
あずまんが大王・完


256 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/21(水) 22:12:18 ID:???
「マヤ、起きなさい!出前に遅れるわよ!」
母の声にマヤは目を醒ました。中華料理の香りが鼻腔をくすぐる。
出前のラーメンが調理されている間、朝刊の芸能面にざっと目を通す。
+青柳プロ社長逮捕、覚せい剤所持の疑い
+黒夫人、月影千草さんが死去
+椿姫千秋楽、姫川歌子が熱演
(…椿姫、見たかったなあ)
ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

ガラスの仮面・完


258 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/21(水) 23:05:47 ID:???
「おら!空条!何時まで寝てるんだ!」
留置場の看守ががなり立てる声に承太郎は目を覚ました。不良のポマードの香りが鼻腔をくすぐる。
もぞもぞとゆっくりとした動作で上体を起こし、自分の手のひらを見つめた。
十数年見慣れた自分の手、それ以外の何かなど見えよう筈も無い。
遠くから年甲斐も無く上げられる母親の嬌声が聞こえてきた。
常にかぶっている学帽に手を遣った。
「やれやれだぜ……」 ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)
ジョジョの奇妙な冒険第三部完!


259 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/21(水) 23:43:38 ID:???
「おい、そこのアシスタント起きろ!」
担当の声に新沢は目を覚ました、徹夜明けの修羅場の仕事場の臭いが鼻腔をくすぐる。
「おい、そこのアシ佐藤先生の原稿をちゃんと仕上げてから寝ろ」

どうやら、アシスタントのベタ塗りの途中で寝てしまったらしい。
今日の正午までにこの原稿仕上げないと落ちるらしい。
「ほら、さっさと仕上げてくれよ、佐藤先生の「燃えるお兄さん」はアニメ化されて
今やジャンプの看板作品だから落としたら売上に響くのだからな!」

自分がアシをやってる尊敬する佐藤正先生は今や、マンガもアニメも大ヒットして
アニメの主題歌も人気アイドルグループが歌ってそっちもヒットしたりして
今や飛ぶ鳥を落とす勢いだ。

「ところで新沢、この前見せてもらったお前の作品なあ
どうしようもないパクリ作品だが、佐藤先生の顔を立てて一応連載決まったぞ
ただどうせ10週で終わるだろうから、最終回も考えとけよ
まあお前くらいのセンスが無い奴なら、どうせ安易な夢オチくらいしか思い浮かばないだろうけどな」

連載が決まって嬉しいが、とりあえず佐藤先生の原稿を正午までに仕上げないと・・・
ちっ、舌打ちが漏れる。

(・・・それにしても、長い夢を見てたような気がする
自分が何故か大ヒット漫画家になって、佐藤先生が自分のアシをやってたなんて)

奇面組シリーズ(?) 完


261 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/21(水) 23:49:50 ID:???
>>259
これはうまいなぁ・・・。しかも、実際に夢オチで終わった奇面組をもってくるのは
少々冒険なんだが、それを上手くまとめたなぁ。一本!!


262 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 00:20:35 ID:???
「ほらっ、悟飯ちゃん!さっさと起きるだ!
 今日は塾に行く前にテキストを113ページまで進めるはずだべっ?
 さっさと朝ごはん食べて、お・べ・ん・きょ・う・だっ!」

母の怒鳴り声に悟飯は目を覚ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。
のろのろベッドから抜け出しながら、今日の学習スケジュールを思い出してみた。
あまりの非人道っぷりに朝から気が重くなる。
ちっ、子供らしくない舌打ちが漏れる。
(……それにしても、ワクワクする夢をみていたような気がする)

夢の中では、ずっと昔に蒸発したという父がいた。
乱暴者だったという父は、夢の中ではとても優しく勇敢だった。
僕も一緒になって宇宙人達と戦って、何度も何度も地球を守ったのだ。
実は僕や父も宇宙人だった、というような設定だったかな。
生まれつき猿のような尻尾が生えていた、という自分の身体が知らずにコンプレックスになっていたようだ。
手術で取り払った今となっては跡形も無いけど……そういえば手術をしてくれた先生も夢に出てきたんだ。
随分顔色が悪くて爬虫類みたいな印象のお医者さんだ、って思ってたら夢の中では触覚まで生やしてたな。

僕ってやつは、意外と想像力豊かなのかもしれない。
思わずくすくすと笑みがこぼれる。
「…何笑ってるだ?
 くっだらねぇ事考えてる暇あったら、さっさとご飯片付けちゃうだ!」
やれやれ、無粋な母親だ。
母子家庭で苦労をしているのはわかるが、生き方まで全部決められるのなんて御免だ。
いっそ、今朝の夢のような空想を膨らませて、作家になれないかな?漫画なんてどうだろう。
そうなるともっと設定を煮詰めないといけない。そもそも宇宙人の父がどうして地球で生まれ育ったのか…。
漫画らしく、夢が膨らむ小道具も欲しいな。

そう、例えば「何でも願い事を叶えてくれるドラゴン」なんてどうだろう…

ドラゴンボールZ・完


263 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 00:31:11 ID:oMwXFEJr
「新一、起きろ!」
「うわぁ!」
「何やってんだ、お前?」
父さんの声で起こされた。なぜか血の匂いが鼻腔をくすぐる。
気づくと僕は自分の右腕をコードで縛っていた。
「ヘビ!ヘビが腕の中に!手に穴を開けて中に!」
「新一、おまえ……麻薬とかやってんじゃあるめーな?」
「あ……れ?」
右手は確かに痛くもなんともない。
「やっぱ、夢だったのかなぁ・・・?」

(……それにしても、長い夢をみていたような気がする。
僕にはとても頼りになる親友がいた気がする。それもすごく身近に。
誰だったか、どんな奴だったかも思い出せない。
そして、母さん……。
……あれ?母さんは?今いなかったぞ。どこにいる?)

「父さん!母さんは!?」
「何言ってるんだ、いま旅行から帰ってきたところだぞ」
振り向くといつもの母さんの笑顔がそこにあった。

「ただいま」
「…………おかえり……」

不思議と激しい感情が胸をよぎった。
自然と僕は左手を胸に置いた。
「新一……?どうしたの?新一………」
「いま………とても悲しい夢を………」


寄生獣・完


268 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 08:18:55 ID:yweaMWw3
「ピノコ、起きろ!遅れるぞ!」
先生の声で目が覚める。消毒液の匂いが鼻腔をくすぐる。
「ちぇんちぇー、何すゆのさー!ピノコはまだ寝ゆの」
「??……ピノコどうした?熱でもあるのか?」
先生が変な顔をしている。
「朝飯はもういいから今日は寝ていなさい」

そうだ、今目の前にいるのは私の夫・間黒男。
某大学病院の外科部長をしている。私はその妻・ピノコ。
ちっ、舌打ちが漏れる。

(……それにしても、長い夢をみていたような気がする
おかしな夢を見たものだわ。
私が奇形脳腫から生まれた子供で黒男はモグリの医者。
私は子供ながらに黒男の助手をやっているの、うふふ)

「それじゃ、行ってくるぞ」
黒男の声がする。
リビングのテーブルを見るときちんと整えられた書類が置いてある。
忘れ物だ。
「あなたー、忘れ物よー。」
私が玄関に向かったときにはすでに黒男の姿はなかった。
「んもう、行っちゃった。でも忘れ物なんて珍しいわね」
ふと書類を見る。

「あれ……?私のカルテ……?」


ブラックジャック・完


270 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 09:45:56 ID:yweaMWw3
「おじいさん、起きてください」
誰かの声に目が覚める。人工的な酸素の匂いが鼻腔をくすぐる。
病院のベッドの上に体を横たえているらしい。
ベッドの横の老妻をはじめ子供や孫たち泣きながら私の顔を見ている。
ちっ、舌打ちが漏れる。

(……それにしても、長い夢をみていたような気がする。
私が幼かった頃の夢……)

ベッドの上の名札には「田畑コボ」と書かれていた。


コボちゃん・完


271 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 14:24:52 ID:tnfizfMy
「こらー裕作っ、いいかげんに起きねっか」
・・・あぁ、ばーちゃんか・・・相変わらずのキンキン声は目覚まし要らずだ。
寝ぼけ眼を擦り、顔を洗い、食卓に用意された味噌汁をすすり・・・っって!?
「ばーちゃん!俺は何時こっちに帰って来たっけ?」
確か昨日は、ぐでんぐでんに酔っ払って・・・えーと・・・
「はぁ?昨日は、おめが東京に行く前祝いだって飲み歩いて帰って来たのは午前様だぁ」
と、ばーちゃんは呆れ顔だ。
「いや、そうじゃなくて、俺は何時東京から帰って・・・」
俺の言葉を遮るように、ばーちゃんは言った。
「馬鹿言ってるでね、まだ酔っ払ってるのか?おめが東京の大学に行きてえって言うから
 おれは渋々浪人生活も承知してやったんでねか!!」
ああ、そうだった、ばーちゃんに納得してもらって、今日から東京に行くんだっけ・・・
でも・・・何か凄く楽しかった記憶が・・・夢だったのかなあ・・・
色々と、本当に色々とあった気がするんだけど・・

荷物の準備も終わり、住み慣れた我が家とも暫しのお別れ。
「じゃあ行って来るよ、ばーちゃん」
「うん、しっかり勉強するんだぞ」
今、新しい一歩を踏み出そうとした正にその時だった・・・
「あの・・・こちら定食の五代さんですね?」
「そうだけど・・・なにか?」
「私、今日から、この食堂のお手伝いをする事になりました。音無響子と申します」


めぞん一刻 完


272 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 14:52:17 ID:???
「奥様、そろそろお起きになった方がよろしくてよ」
隣の貴婦人の声にオスカルは目を覚ました。薔薇の香料の香りが鼻腔をくすぐる。
どうやらうたた寝をしていたらしい。

コンティ大公妃主催の舞踏会。
絹のドレスを纏った貴婦人達の笑いさざめく声。
どこからか優雅なクラブサンの音色とアリアの歌声が聞こえる。
「そういえばご主人は近衛隊の隊長にご昇進なさったんですって?」
隣の貴婦人は扇の影で顔を近づけて微笑む。
口元のビロードのつけぼくろがよく見える。むせかえる粉おしろい。
「ええ、おかげさまで」
私は頷いて微笑み返す。
夫・ジェローデル少佐との間には三人の子がある。

…いつも通りの光景だ。
伯爵家に生まれ、15歳になるやならずで今の夫に嫁いだ。
それから10年、少し退屈ではあるが平穏な日々を送っている。
この前の誕生日には、夫が新しいアラベスクの化粧箱をプレゼントしてくれた。

貴族の家に生まれた女は、このような人生が当たり前の事なのだろう。
はぁ・・・なぜか溜息が漏れる。
(・・・それにしても、長い夢を見ていたような気がする)

ベルサイユのばら・完


274 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 15:34:33 ID:JjtMv+fK
はっ夢か。危ない危ない。
「銀河鉄道規則第1条!銀河鉄道は何よりもダイヤを遵守すべし!」
そうだ、そうでなくちゃな。もう日勤教育はイヤだ。
オレは肉体は人間でも精神は機械、この鉄道のネジになる。
ネジは絶対にミスを犯さない。オーバーランなんかは絶対にしない。
惑星メーテルでネジの体なんかイヤだと思ったけどネジがなければ
列車は正確に動かないんだ。このカーブだって、正確に曲がれる。
あっ、ブレーキブレーキあづいえをfhzりpSE*WWRえでWDWおk@

銀河鉄道999・完


276 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 17:53:29 ID:Ot3dx1dR
「不屈!起きろ!」
校長の声に不屈は目を醒ました。
「この程度で気絶するようだから野球部は勝てないんだ!」
どうやら校長に殴られてそのまま気絶してしまったらしい
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)
「とにかく、野球部は廃部だ!分かったか!」
「は・・・」
(なんだか諦めちゃいけない気がする・・でも仕方ないか)
(「仕方ないことがあるかーっ!」)(誰だ?)
(「俺はお前がさっきまで見てた夢の不屈だ!男が諦めてどうする!」)


277 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 18:03:48 ID:Ot3dx1dR
(でも・・無理だぁ〜っ!!俺が校長を説得できるわけない!)
(「ならば好きにしてくれ・・これからは勉強に専念して楽しい学園生活を送れよ」)
(楽しい学園生活・・フフ・・)「ウワーッハッハッハッー、ハーッハッ!」
「!?」突然笑いだす不屈に校長は驚いた
(たった一度しかない夏を諦めて楽しい学園生活が送れるか!!それに・・)
(諦めることは男のすることじゃないっ!!!)(「この天の邪鬼め!」)
「校長!ここのスミにでっかい優勝旗を置きたいとは思いませんかっ!!」

逆境ナイン 完


278 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 18:47:42 ID:???
「ハニーちゃーん、ハニーちゃーん・・・ムニャムニャ」
背後から胸をまさぐられる気配で目を覚ました

うっかり寝ちゃったようね
それにしても変な夢だったな
あんな風にいろいろ変身できれば主婦業の退屈もまぎらせられたかも・・
青児くんが悪いのよ 仕事仕事ってかまってくれないから・・

私は早見ハニー
出会い系にハマった女
(それにしても長い夢を見ていた気がする・・)
「さて、私シャワー浴びて帰るね」
なっちゃんとランチランチ(ハァト


キューティーハニー 完


281 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/22(木) 21:39:04 ID:???
「前野〜、起きんか。お前が寝てたら誰も練習しないぞ。」
柴崎の声に前野は目を醒ました。
と、柴崎はそう言ったものの竹田や木之下は遊んでばかり。

寝ぼけ眼の状態をを覚ませる途中、
井沢から今度の大会のトーナメント表が手渡される。
岸中か。
ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

行け!稲中卓球部 完


286 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/23(金) 00:47:03 ID:???
「…敵襲!…」
どこから聞こえるのだろう。いや空耳か。仰向けに見上げる空を雲が流れていく。
好きで仰向けになったいるのではなかった。
仰向けにされ、牛に繋がれた牽綱が手足を容赦なく引き伸ばそうとしている。
影一族もこれまでか。首に掛けられた牽綱のせいで頭を向き直ることもできない。
横目で睨みつけてやれるのは森蘭丸まで。上座に座しているはずの信長は視界に
捉えことができない。
声が命じた。「やれ!」
鞭打たれた牛が一斉に歩み出す。私の手足の関節が根元からいやな音を立て引き抜かれていく。
ついに首が千切れ飛んだ。
首だけになった私は、その刹那、それまで見えなかった信長の姿を捉えた。
その信長は自衛隊の深緑の野戦服を着ていた。そしてその顔は私自身だった。

「三尉殿、敵襲です!」
火の匂いがしている。外からは64式小銃の音が響いてくる。
妙蓮寺に泊まる伊庭義明以下、戦国自体にタイムスリップした自衛隊員たちに
細川藤孝の軍勢が夜襲をかけたのだ。
織田信長の居ない世界で、自分たちの役割が何だったのか。そしてそれが今、
終わったのだということを、伊庭は自らの脇差が己の喉を貫くその一瞬に理解していた。

「『われらは遠くから来た』か」夢の中の自分の末期の言葉を思い出す。
もし我らが景虎に組せず、一揆衆に加勢していたならば…
江戸の町は生まれたか。昭和は来たか。時は我らをもとの時代に送り返しただろうか。
すべてが炎の中でフラッシュバックしていた。
「そして遠くまで行くのだ」

忍者武芸帳 影丸伝・完


287 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/23(金) 11:02:01 ID:ik2Rbo0k
「僧正、起きてください」
弟子の声で目がさめる。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。

そうか、あれは夢だったのか。
人間が一切出てこない、動物のみでこの世が形成されている
一見無秩序だが、どこかユーモラスで居心地のいい夢だった。

今日も何事もなく一日が始まる。僧侶はご本尊の前でタバコをふかし
村人は広場で相撲を取ってひっくり返っている。
人は人ぶってはおるが、所詮人がするこの世の行いは、
獣がするそれと、何が変わろうか。
そう思うと馬鹿馬鹿しいような、おかしいような。
彼は口元に皮肉な笑いを浮かべた。

「僧正、いかがされましたか?」心配そうに弟子が声をかける。
彼の顔は・・・そうさな。
そう考えかけて彼は急いで妄想を振り切った。

「いや、なんでもない」
それにしても、ずいぶん長い夢を見続けていたような気がする・・・

鳥獣戯画・完


289 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/23(金) 11:27:16 ID:???
蒸し暑い朝だ…もうすっかり慣れた不具な手を器用に使い、ボタンを止めて洗面所へ向かう。

鏡を直視出来なくなって随分たつ。自分の惨めな姿を受け入れるにはまだ長い時間が必要なのかもしれない。
もう二度とやり直せない過去。

今朝の都合の良い夢に舌打ちが出る。
「ちっ…夢かよ」


カイジ 完


291 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/24(土) 10:55:50 ID:???
「ケイイチ!起きろ!」
帰寮した先輩の声に、螢一は目を醒ました。
どうやら電話当番中に居眠りしてしまったらしい。
オートリバースで流している「笠原弘子全集」がかすかに聞こえてくる。
ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

 ああっ女神さまっ 完


295 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/24(土) 21:15:45 ID:???
「おい、なに居眠りしてやがる!」
髭面の大男に蹴飛ばされて、俺は目を覚ました。そんな俺を道行く童子が笑ってやがる。
「売り上げを誤魔化したらただじゃおかねえぞ!」
髭面の怒声が響く。
最近またショバ代が上がりやがった。やりにくいったらありゃしねえ。
「ん、何か言ったか?」
「あ、いえいえ何も。張さんに言いたい事なんかありませんよ」
散らかった筵を掻き集め、愛想笑いを浮かべる俺。情けねえ。ん?また童子が笑ってやがる。失せろ!
「まったく劉の奴ぁ、目を離すとすぐにサボりやがる」
へっ、と鼻を鳴らし大股で去って行く髭面。
くそ、俺にもっと力があったらあんな奴・・・ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

横山光輝「三国志」完


297 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/25(日) 01:14:36 ID:???
「ヘイ、起きろよ。看守が呼んでるぜ。全員外に出ろだと」
アメリカ人の声に目を醒ます。悪臭が鼻を刺す。狭い部屋に10人も詰め込まれているのだから無理もない。
ここは、とある国の外国人刑務所とは名ばかりの強制収容所。
国籍も肌の色も雑多な俺たちだが、政権交代、つまりはクーデターの折に
この国を通りかかったという唯一の共通点で、こうして同じ部屋に囚われている。

建物から引き出された俺たちは、海に向かって突き出た崖の上に整列させられた。
覚悟はしていたが、やはりそうだ。俺を起こしたアメリカ人と俺が銃で小突かれ、前に出されると
背中合わせに縛られた。江戸時代の心中未遂者はこうして水死させられたらしい。

他の8人が不安げな目で俺たちを見つめている。フランス人のダンスをやっているという娘と目があった。
同じ心中させられるなら、この娘とのほうがいいのだが、それはアメリカ人も同じだろう。
俺たちの中にはロシア人の子供もいた。幼児と言った方がいい。この子には変わった才能があった。
読んだ本をいくつも暗誦できるのだ。ハリーポッターやチョコレート工場や、子供向けの話
ばかりだったが、俺たち全員がその話に聞き入ったものだった。

初老の男が小さな声で「すまない、私のせいで」と呟いた。反クーデター派の一人だったそうだ。
他の9人はこの男の巻き添えでここにいると言えなくもないわけだが、もうどうでもいいことだ。

足元はすぐ先は海面まで数十メートル、垂直に切り立った崖になっており、
途中にはごつごつとした岩が突き出している。
途中の岩に叩きつけられるか、海に落ちて溺れ死ぬか。選択の余地はあまりなさそうだ。
最後に8人のほうを振り返る。短い間だったがひどい環境の中で助け合った仲間たちだ。

イワン、フランソワーズ、ハインリヒ、ジェロニモ、張、ブリテン、ピュンマ、ギルモア。
皆の顔を目に焼き付けると、崖に向かって踏み出す。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

背中越しにジェットが囁いた。「ジョー、君はどこに落ちたい?」

サイボーグ009・完


365 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/10/05(水) 10:19:32 ID:w0qivlB/
「遼、起きてー。伝言板の確認に行くわよー」
香の声にシティーハンターは目を覚ました。コーヒーの香りが鼻腔をくすぐる。
アシャン…とつぶやくとともに100tハンマーが遼を捉える。なぜか妙に懐かしい、いつもの痛みを覚える。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

「ねえ、遼…実は言わなきゃいけないコト…あるんだ……」
「なんだよ」
「デキチャッタ」

きっと、女の子だろう……

エンジェルハート 完


368 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/10/07(金) 00:43:49 ID:???
「リュウ、聞いてるの。来年は高校受験なんですから…」
母親の運転するベンツの後部シートで、ついウトウトしてしまったようだ。
「わかってるよ、カアチャン」と出そうになり、あわてて言い直す。「はい、ママ」
学習塾の帰りはいつも日が暮れてしまうので必ず母が迎えに来る。
友達に言わせれば過保護なのだそうだ。

車はライトアップされた繁華街を通り抜け、静かな住宅街へ差し掛かるところだ。
昼間、何度も通ったことのある通りも夜はその姿を一変させる。
光の届かない建物の隙間の暗がりへ猫が一匹、リュウとじっと目を合わせてから姿を消す。
遠くに見える先細りのビルは、上層階につけられた時計盤が、巨人の一つ目のようだ。

リュウは日が暮れてから外へ出してもらったことがない。厳しく夜の外出禁止を言い渡されていた。
夜の街は危険が多いのだと母は言う。生き馬の目を抜く、言葉だけが実感を伴わずに意識に上り、
盲目の千鳥が人の目を啄ばんでいる想像が浮かんでは、すぐに消えた。小さく舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

番長惑星・完


372 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/10/10(月) 01:49:01 ID:???
「リュウ、朝よ、早く起きて」
竜は姉、悦子の声に反応して布団の中でモソモソと身動きした。

悦子はさっさと着替えを終えると、なかなか起きない竜を母に言いつけに行った。
(ちぇ、良い子ぶって。)舌打ちが漏れる。
給食を残して帰っては、こっそり捨てているのを言いつけてやろか。
止めとこう。そんなことをしたらカラテの練習とかいって、また痛い目に合わされる。
カラテは世界最強なのだそうだ。
隣のお兄ちゃんはブルースリーが最強だというし、お父さんは宮本武蔵だというし。
アラレちゃんのほうが強そうな気もするし。

階段を上がる足音が聞こえてきた。
「リュウちゃん、幼稚園に遅れるわよ。ケロッグがふやけないうちに食べなさい」
いけない、お母さんが起こしにきた。起きなきゃ。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

地上最強の男 竜・完


380 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/10/13(木) 01:59:03 ID:???
「あの、それで、…」少女の声にハッと瞑想からさめた。
テーブルを挟んで座る少女の眼差しは真剣だった。
私の超能力で、行方不明になった従兄弟を探し出して欲しいと、日本から来たのだと言う。
確かに私は超能力探偵としてFBIに協力している。だがそれには秘密がある。
私が透視能力を発揮する前日には差出人のない封筒が郵便受けに入っているのだ。
中には写真や地図が入っている。私はそれらを記憶すると一切を焼却する。
翌日にはFBIの捜査官が訪れ、私は彼らの質問に答え、絵や地図を描いて渡す。
望む答えを得ると、彼らは丁重に礼を言って現地に向かう。そしてそこで重要な証拠や犯人を見つけることになる。

公にはできない捜査、証人がいるということさえ知られてはならない証言。
出所を辿られれば誰かが傷つく、そういうものが捜査には付いてまわる。それらは護られなくてはならない。
礼儀正しい捜査員が自称超能力者のたわ言に誠意を持って対応した、その結果が行き詰まった捜査を進展させた。
それでいいのだ。

私は自分にどんな種類の超能力もないことを知っている。ゆえに封筒が届かないときは決して透視はしない。
これまでにも、私を直接頼って来た者は何人もいた。
そのつど私は彼らの望む答えも望まない答えすらも返さず彼らを落胆させ、心の中で自分に向かって舌打ちをした。
だが今日だけは彼女を招き入れた。何故なのかは自分でも判らなかった。

「それで、浩一くんは…」少女に促されたとき、自分でも驚いたことに即答が出た。
「無事です」口が勝手に喋り始めたかのようだった。「彼はあなたたちのところに帰りたがっています。しかし今は帰れない」
私の手は便箋をめくり石造りの塔を描き始めた。「砂漠が見えます。古い塔。そこに彼はいる」私は夢中で透視していた。

「ありがとうございました」と深々と頭を下げ、少女は帰っていった。
私は彼女に何を答えたのだろう。覚えていなかった。突然超能力が身に付いたとでも言うのか。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)
そのとき呆然となる私の頭の中に少年の声が聞こえた。「ありがとう」声はそう言ったきり、消えていった。
「誰だ?」問うまでもない質問だった。山野浩一、またの名を…

バビル2世・完


390 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/10/23(日) 06:30:41 ID:KMGwLDGk
「おい、飛葉!起きるんだ!」
草波は、傍らにあったバケツで水をぶっかけた。
「うっうう〜ん・・・」
草波は、説教じみた口調で
「全く、私の言うことを聞かず勝手な行動を捕るからこんな罰を受けるのだぞ」
飛葉は重い頭を巡らせて思い出していた。
(そうか、大岩雷太とのココナッツゲームで雷太を退治しなかったから
アキレスのかかとの罰を受けたのだっけ・・・)
草波は言った。
「よし!ワイルド7全員集合!次の任務を与える」
飛葉は、周りを見渡す。

八百がいる両国、世界、チャーシューもヘボピーそしてオヤブンも
皆生きている。
(そうか・・・色々な事件で傷ついてきたが全ては夢)
「では次の任務だ・・次の」
「ちょっと、待ってくれ草波さん」
「なんだ?飛葉」
「その前に、どうしても退治しとかなきゃ後々面倒な事になりそうな奴を
始末しておく」
「ふん・・いったい誰を?」
「決まってる事よ!遠井弁護士だ・・・こいつを生かしといちゃならねえ」
飛は号令を掛けた「ワイルド7出動!」
7人の猛者達は爆音高くセブントレーラーを後にするのであった。
(皆生きている。生きているんだ・・・悪夢だったが夢でよかった)
飛葉は、独り心のなかで思うのであった。

「ワイルド7」 完


392 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/10/23(日) 21:39:45 ID:vjbn9b8i
「旦那様〜、奥様〜、朝ご飯の準備ができました〜」
バター入りマタ茶の香りと熱気が部屋中を包む。
「今から大旦那様を起しに参ります」
今日も朝から息つく暇もない。

「ちょっと、またアンタ、バター入れすぎたね。何度言ったらわかるんだい!!」
「申し訳ありません奥様」
謝りながら、ドロドロのミルク粥を匙ですくって、大旦那様の口元に運ぶ。
最近、なかなか召し上がってくれない。

「今日は、草を刈って、ヤクの寝床を作り直して、それから、水汲みにいってきな。
それが終わったら、私たちの昼ご飯を作って、隣のミンおばさんの畑仕事を
手伝ってやりな。それが終わったらアンタの昼飯だよ」
「はい、奥様」
孤児の私を引き取ってくれた旦那様には奉公しようとおもうが、最近疲れが抜けなくなってきた。

ああ、どこかの部族の長の息子から、プロポーズされることなんてないかしら。
思った刹那、鏡に映る自分の姿に目をやる。
アバタだらけの赤ら顔・・・厚ぼったい一重まぶた・・・櫛を通したことのないぼさぼさの髪の毛・・・

「タリ粟の実りがよくない。地を這う風が吹かなかったから、根腐れをおこしかけているのだろうか」
「何が風だい!アンタが欲張って、狭い畑に植えすぎただけでしょうに!」

山の上の姫様は毎日凧で遊びまわっているって言う話。年貢も毎年重くなる。

(そういえば、今朝の夢は不思議な夢だった・・・私って意外と破壊願望があるのかしら・・・ふふ)

草刈鎌を研ぎながら、口元を緩ませるのだった・・・

風の谷のナウシカ・おわり


396 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/10/25(火) 02:02:19 ID:GCY/pbBT
「ちょっと、いつまで寝てるの?布団たたんじゃうから早く起きてってば!」
妻のだみ声はどんな目覚し時計より、目がさえる。冷たいミルク入りシリアルからは、
何の香りもしない。朝一番に温かい味噌汁が飲めたのは・・・新婚1年目までか・・・

ふやけたシリアルを、もそもそと食べながら、産経新聞に目を通す。
別に保守主義だからというわけでもない。単純に安いからだ。

「龍翔斗たら、また夜遅くまで、テレビゲームやっているのよ。授業中も居眠りしてばかりなんだって・・・」
「奈美なんだけど、ちゃんと塾に言ってると思ったら、ぜんぜん行ってないのよ。
その間、どこに行ってたのかしら・・・まさか・・・中1でそんな・・・」
「・・・? ちょっとアナタ聞いてるの?!!」

甘ったるいミルクを飲み干してこう言った。
「ああ、子供とはちゃんと話し合わないとな」

「また口ばっかり!!奇麗事いってばかりで、何にもしないくせに!」
「大体なんで、出世したのに手取りが下がるのよ、おかしいじゃない!!」
「何度も話しただろ・・・それは・・・」
「また理屈をこねるのね」
「もう、うんざり」
それはこっちの台詞だよ、と顔に出ないようにするのに細心の注意を払う。

「はい、これ今月のお小づかいね、無駄使いしちゃだめよ」
酒も、タバコも、車も、ギャンブルもやらない、図書館通いが趣味の俺に言う言葉かね?

満員電車で、両手でつり革を握りながら暗算する・・・
410円のAランチを20日分、100均のコーヒーの粉・ミルクポーション・・・・・・百円のへそくりか・・・
こんなことに僅かな幸福を感じてしまう自分に腹が立つ。ちっ、舌打ちが漏れる。

(……それにしても、今朝は長い夢をみていたような気がする)

課長 島耕作・完


397 名前:1/2 投稿日:2005/10/25(火) 02:53:58 ID:GCY/pbBT
朝だ・・・時計に目をやる。この時点で遅刻決定だ。
くそ狭い1LDKに悪態をつきつつネクタイを締め、いつもの会社だ。

さえない中年、遊び人気取りの若作り、年齢不詳の女、何のカリスマ性
もオーラも感じない女社長・・・・・・
仕事といえば、十年一日のダイレクト・メール・サービス・・・・・・
個人情報保護法の「こ」の字も知らないのか、おまえら、新聞も読んでないのか、おまえら?

「あ、そうだ、今日付けで入社の新入社員を迎えに行ってくれない?」
「友人のたのみで断り切れなかったのよー、お願い」
相変わらず、糞の役にも立たないコネだけは充実してやがる。

ある意味ビンテージもののバンで上野駅まで飛ばす。
ジャイアント・パンダの前で待ち合わせ・・・・・・いまどき天然記念物クラスの田舎モンだ。

ポリ公に絡まれているあいつか・・・ドンくさそうなやつだ・・・・・・
しかし、今時おさげとは・・・悪くない。僅かな期待を綺麗に打ち破ってくれたな、そいつは・・・


398 名前:2/2 投稿日:2005/10/25(火) 02:57:35 ID:GCY/pbBT
石鹸で洗ってんのかそのボサボサ頭、今時どこで売っているんだその瓶底メガネ、
中学校の下履きかその靴、寂れた商店街の「ファッションショップ」でだって
見かけないぞそのダサい服。

「車の後ろ空いてるから」、助手席に座んな、ボケ!!
自己紹介もせずに、マンガ読み出すやつがあるか?常識ないのか?
「先輩って受けですか、攻めですか」
「俺、格闘技なんて興味ねーから」
「ふふ、攻めなんですね」、脳みそにボーフラでもわいてんのか?

一応自己紹介を済ます。
「どちらもハ行ですね」 
・・・っっ!! 殺す!!! 絶対殺すっ!!!!

都庁の方へ、回り道する。
「良かった、やさしい先輩で・・・」 サボりたいだけじゃ、ボケ!

(……それにしても、今朝は長い夢をみていたような気がする)

りびんぐゲーム・完


400 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/11/02(水) 09:16:07 ID:rW95gyxg
「しげる!しげる!」
聞き覚えのある女性の声が聞こえてくる。
瞼をそっと開けて見ると、横で母が泣きながら両手で俺の右手を力強く握っていた。
「赤木君、目が醒めたようだね」
母の横にいる白衣を着た男が声を掛けてきた。
「ここは?」
「病院だよ、君はチキンランで崖から落ちて怪我を負い、ここに運ばれたんだよ」

そうか、俺はあのとき崖に落ちて気を失ってしまったのか…。
「あんた、なんであんな馬鹿なことをしでかしたのよ!」
「ごめんよ…」
母の顔を見ると、泣き腫れて赤くなっている。
よほど俺のことを心配していたのだろう。
ちっ、己の浅はかさに舌打ちが漏れる。
自分のことをこれほどに大切に思ってくれる人がいる。
その人のためにも懸命に、そして真っ当に生きていこう。俺は、そう心に誓いを立てた。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

アカギ・完


405 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/11/12(土) 01:22:28 ID:???
ゴロゴロと唸り声が耳を聾し、獣くさい口臭が鼻をつく。眠い目をこする。
目前の顔にピントが合う…。
トラだ! トラだ! 目の前にトラがいるのだ!
虎の穴の特訓場ではさんざん戦った相手だが、起きてイキナリ、は辛い。
どうする? この体勢からウルトラ・タイガー・ドロップに持ってゆけるか?
「いつまで寝ぼけてんのよ、この子は!?」
トラの前足で小突かれる。常人なら死んでいるだろう。
これがタッグなら…。すばやく周囲をうかがう。鉄格子? デス・マッチか、
これは? ん? ゼブラ! 向こうの檻にいるのは、馬場先輩ことグレート・
ゼブラじゃないのか? …って、ありゃ本物のシマウマか。
「ふふふ、黄色い悪魔も焼きが回ったぜ」
「あー、また変な夢をみたわね、この子! さっさと飼育係さんからエサを
もらうのよ」
「あれ? 母ちゃん。そうかオレもトラだったのか…」
どうしてこんな夢をみたんだろう? 昨日、いい目をした少年に出会った。
夢の中ではオレはあいつだった。あの子がオレの夢を現実にしてくれると
いいな…。
生肉を咀嚼しながらオレは思った。
「みなしごの夢を背負って戦う覆面レスラー、そう、その名は…」
 
タイガーマスク・完


411 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/11/23(水) 13:15:55 ID:???
「ご主人様、おはよう御座います。」
メイドの声に上院議員は目を覚ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。
食堂の席に着くと女性秘書がせわしなく今日の予定を読み上げる。
25歳下のモデルの妻は既に出勤したらしい。今日も議会が長引きそうだ。
ちっ、舌打ちが漏れる。
目の前でシェフが切り分けたロブスターを口に運ぶと、少し前歯が痛む気がした。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)



ジョジョの奇妙な冒険第3部・完


413 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/11/23(水) 21:02:44 ID:???
「助けを借りるのは週に3回までといったのに約束を破りましたね…ドーン!」
のびた「ぎゃあああああああ!」
言葉をしゃべるどころか一切動かなくなりただの模型ロボットになってしまったドラえもん。
のびた「ドラえも〜ん!動いてよ!便利な道具だしてくれよぉ〜」
一向に身動きしないネコ型の模型ロボット…
ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)
「なんでも願いをかなえてくれるロボットなんて夢のまた夢なんですね…。〜お〜っほっほっほ〜」
笑ゥせぇるすまん・完


430 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/11/27(日) 16:40:45 ID:gIJ/xeFz
「桃太郎!起きなさい!遅刻するわよ?まったく初日から・・・」
よく通るママの怒声で目が覚めた。寝ぼけ眼のまま適当な生返事を返す。
「源子ちゃんが、あんたの事心配して来てくれてるわよ」

僕の名は剣桃太郎。今日から高校生だといういのに、入学式の今日から寝過ごして
しまった。んで小さい頃から近所で幼なじみ・同じクラスだった腐れ縁の富樫源子が、
どういう訳か高校まで同じで、さっそくお出迎えに来たという訳だ。

朝飯も食べず、母親の愚痴に送り出されるように家を出ると
「遅ーい、ボクまで初日から遅刻させるつもり?」ふくれっ面の源子が、
真新しい制服に身を包んで立っていた。へえ、馬子にも衣装って言うけど・・・

僕たちは朝の町を急いだ。「全く、またインターネットでエッチなサイトでも
見て夜更かししてたんでしょ?そんなオタクっぷりじゃ高校でも彼女できないわよ。
ボクももう高校ではキミの面倒みないぞ」

「か、か、彼女なんて・・・」図星だったので僕は焦った。
「さ、走ろ!マジで遅刻しちゃう」
手を引っ張る彼女に僕は訊ねた。「なあ源子、僕たちの高校って、ヤクザの事務所が
あっても直線行軍させたり、体育でトゲトゲのグローブで殴り合いさせたりしないよな?」
「何まだ寝ぼけてるの!もう置いていくからね!!」

走り出す前に僕は自分の腰に手をやった。もちろんダンビラなどぶら下がっていない。
そうるすとあれはやっぱり夢だったのか・・・それにしてもずいぶん長い夢だった・・・
目の前に源子のポニーテールが揺れている・・・・


                               魁!男塾! 完


437 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/11/30(水) 08:50:45 ID:???
「綾波、起きてー。学校に遅れるよー」
シンジの声にレイは目を醒ました。コーヒーの香りが鼻腔をくすぐる。
パンが焼けるまでにパンツを履こう。床下にざっと目を通す。
無い。はっとシンジに目を向ける。
ちっ、舌打ちが漏れる。
(……それにしても、長い夢をみていたような気がする)

新世紀エヴァンゲリオン.完


439 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/12/01(木) 00:45:16 ID:???
>>437
微妙におもしろいじゃねぇか。


440 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/12/01(木) 13:10:22 ID:???
「アスカ起きてよ。また僕を馬鹿にしてよ!」
碇シンジの声に惣流・A・ラングレーはぼんやりと目を醒ました。
エタノールの香りが鼻腔をくすぐる。やけに胸元が涼しい。
意識がはっきり覚めるまで室内…シンジにざっと目を通す。
何故かシンジはエレクチオン、一心不乱に自家発電中。当然監視カメラも作動中。
このまま声をかければ修羅場は必至。
ちっ、心の中で舌打ちが漏れる。
(……これは夢よ!絶対夢!夢なのよ〜〜〜〜っ!!)


475 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/12/30(金) 07:52:50 ID:???
「こらぁ!桜木、授業中だぞ!」
教師の耳障りな声に目を覚ます
うるせー…俺は昨日フラれたばかりですこぶる機嫌が悪いんだ…
ゴッ 鈍い音が教室に響き渡る
(……それにしても、長い夢を見ていたような気がする)
眠気ざましに屋上へと向かうとすでに先客がいた。目付きの悪い、キツネ顔の男だ
なぜか黒い感情がこみあげてくる。気が付けばその男の胸倉を掴んでいた
今度問題を起こせば退学になるだろう、だが俺は何もかもどうでもよかった
もうあんないい女には――赤木晴子ほどの女には出会えないだろうから

スラムダンク 完


482 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/01/17(火) 19:49:29 ID:???
「殺してしまったぁ!私は殺してしまったっ!」

熊くんは嘆き、悲しんだ。
「おーい!起きてくれ!頼む!!」
熊くんの必死の願いもむなしく、風大左ェ門は目を開けなかった。
いつものように相撲をとっていただけなのに……
勝負に熱くなりすぎてしまい、つい
そろって崖から落ちてしまったのだった。
「なんということだ…… せっかく柔道というものを教えてもらおうとしていたのに……」
大左ェ門が東京へ行くことを、我がことのように喜んでいたことが、今は悲しい。
「ああ……たとえ高い所から落ちても猫のように着地する技があったなら…… ああ……」
ちんっ、と鼻が鳴る。
自分は脳震とうだけで助かったが、この子は死んでしまった。
責任を感じた熊くんは、大左ェ門を家まで運んでやらねば、と考えた。
自分がこの少年を人里まで運んでいけば、
少年を殺した罪で撃たれてしまうかもしれない……
「だが……それでも……今まで楽しかったんだ……」
熊くんは覚悟を決めた。

「嗚呼……それにしても……長い夢を見ていた気がする……」


いなかっぺ大将・完


494 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/01/18(水) 08:20:08 ID:???
「大変よっ、みんな起きなさーい!ドロボウがいるわー!」
「ドキッ! 起きてしまったザンスか!? 10円あげるから見逃してチョ!」
「早く起きなさーい! おそ松、チョロ松、トド松、カラ松、イチ松、十四松」
「シェー!そんなに居るザンスか!? ミーは逃げるザンス!」」
「早く起きなさーい(ムニャムニャ)……」
「う、うーん。……なんだオマエ、騒がしい」
「あらアナタ。聞いて。今ね、おそ松たちがドロボウを追い払ってくれたのよ!」
「おそ松たち? ……さてはオマエも長い夢を見てたんだな……


おそ松くん・完


500 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/01/18(水) 23:35:27 ID:???
「ガリィ、起きろよ。学校に遅れるゾ」
おにいちゃんの声に私は目を醒ました。
「ンもう、おにいちゃんたらっ!今日は創立記念日でお休みなんだからー」
「はっははっそうかスマン、じゃオレはラボの方へ出勤してくるから」
大好きなイドおにいちゃんに起こされた私は、もう一度寝直すことにした。
長い夢を見ていた気がするけど・・・・・

「ガリィ君、起きたまえ。学校に遅れてしまうよ」
今度はパパに起こされた。
「もうっ(プンプン!)今日はお休みなんだってば!」
「んー、それは失礼した。しかし休日とはいえ、そろそろ起きても良い時間と思いますがねー」
パパはいつものプリンを片手に部屋を出ていった。

正直私は迷っている。
もう一度長い夢を見るべきか・・・
しかしそれではあまりに世間をバカにしているのでは・・・・

     (銃夢 完)


530 名前:大学野球のスター長島、巨人軍入団 投稿日:2006/01/20(金) 22:52:52 ID:???
川上哲治「長島くん、ぜひ我が巨人軍の栄光のために頑張ってくれたまえ。期待しているよ。
       なあ長島くん……長島くん? おい長島くん。 どうした? さあ、挨拶をたのむよ」
長島「ハイ、光栄です。 みなさん、長島です。目標は……先ほど川上さんの
    おっしゃられた『史上最大の名三塁手』に恥じることのない……」

川上「『史上最大の名三塁手』?……なんだね?それは自分のことを言っているのかね」
記者団「おおーっ!」
     「新人長島、はやくも自身を『史上最大の名三塁手』と称す!か、コイツはいいや!」

長島「え? みなさん、どうかしましたか?」
記者団「そして長島、当然といわんばかりに記者団に『どうかしましたか?』ときた」

長島「……アレ?」
川上「長島くん。キミ、血気盛んなのはいいがね……少し自重したまえよ、(目は笑わずに)ふっはっは……」

長島「そ、そうか分かった(いかん!……いわゆるひとつの居眠りをですね、してしまったようです)」

記者団「さすがスターは違うな!ビッグな発言だぁー」
     「明日の見出しは決まったぜ!」
     「ウチもだ!」
     「みどもも」
長島「ウーン……(それにしてもですね、アイム ドリーミングですか。それもですね、とても長い、
    とても とても長い、長い夢をですね、見てた。そんな気がします。     ハイ)」


巨人の星・完



587 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/02/25(土) 23:06:14 ID:???
「こらー! そこの!我輩の授業で居眠りするとはけしからーんのだン」
「ほら、タレちゃん、アルフォンヌ先生が怒ってるよ」
隣の女の子の声に飛鳥了は目を醒ました。
ちょっぴりちびってしまったお小水の香りが鼻腔をくすぐる。
あわてて、ざっと教科書に目を通す。
「あわわ、どこを読むんだろう?」
隣の女の子が「ちっ」と舌打ちして言った。
「あなた、またお漏らししたの?」
「だって、だって、とっても怖かったんだ」
「さっさと、トイレ行って、パンツ洗って、そのあと罰として廊下に立ってるのだン!」

廊下に立ってるタレちゃんの前をポチが通る。
「あー またキミ立たされてんのね」
「はい……しいません。(……それにしても、長い夢をみていたような気がする。 ぶるるっ)」
 
デビルマン・完


598 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/03/15(水) 20:06:45 ID:???
遠くから、チャイムの音が聞こえる。その後に、可愛らしい女性の声。
「起きなさいよ。もう、昼休みは終わりだよ」
目覚めてみると、そこにいるのは、可愛らしい同級生の女の子。僕の現在の彼女だ。
告白してきたのは、彼女から。理由はわかっている。
自分でいうのもなんだが、顔がいいからだ。
中学、高校と、それだけの理由でもててきた。経験人数も人並み以上。他に何のとりえもないのに。
ふと、さっきまで見ていた夢を思い出した。夢の中の僕は、さえない男だった。
童貞で、同級生の委員長に憧れていた。
勝手にジュースを飲んだら、アンタと間接キスなんて気持ち悪い、そう怒った後に、返しなさいよ、そういってキスしてきた委員長。
その時、僕はドキドキしていた・・・。
ふと、現実に戻って、目の前の恋人が手に持っている缶ジュースをみつめた。
彼女のジュースを勝手に飲んでみようか。いや、止めておこう。
僕が本当に望んでいる反応を、彼女がしてくれない事が、わかっているから。

メゾン・ド・ペンギン
ツンエロ委員長 完


600 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/03/17(金) 21:29:39 ID:???
「起きてください。 カスミさま」
ロボット執事イシガミの声で、いいんちょは目を覚ました。
オイルの匂いが福引き券から漂う。
巨大な隕石で滅んでしまった地球。
ただ一人生き残った副委員長は召使いロボットたちによって生かされていた。
ざっとロボット探索隊の今朝の調査報告に目を通す。
まだ他の人類は見つからない。
ちっ、舌打ちがもれる。
「元気を出してください」
やさしいイシガミのなぐさめが心にしみいる。
「ああ、それにしても長い夢を見ていた気がするわ……」

ロボこみ・完


603 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/03/18(土) 14:42:11 ID:???
「亮ちゃん、起きなさい。学校に遅れるわよ」
母親の声に成嶋亮は目を醒ました。
朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。
「ママ、僕、変な夢を見たよ」
「そうよ亮ちゃん、ここが、これが夢の中なのよ」

「おいっ成嶋っ!いつまで寝てるんだっ!」
法務教官の声でリョウは目を醒ました。
汗染みと垢のすえた臭いが鼻腔をくすぐる。
「先生、変な夢を見ました」
「馬鹿がっ!この鰺が崎には空手の特別授業など無いわっ!!」

     軍鶏 完


621 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/03/27(月) 23:20:03 ID:???
「姉さん、しっかしり、て姉さん!」
弟の声が聞こえる、私は気を失っていたのか?

戦争は終わった、空襲はもう来ない、でも、食糧不足は相変わらずだ。
ここ数日、水しか飲んでいない。
弟が心配そうにこちらを見ている、何か話でもして安心させなくては。

「姉さん、いま、夢を見ていたの、ずっと未来の夢、21世紀の夢なの
もうその頃には、日本はすっかり復興して、前よりもっと発展してるの
家には凄い電気製品がたくさんあってね、とっても便利なの」
「凄いや姉さん、じゃあ家も大きくて立派なんだね。」
「それがね、家だけは昔ながらの平屋の一軒家なの、可笑しいでしょ」
「そこでは、みんな歳をとらないで暮らしているの」
「みんなって?」

、、、みんな、、、

みんな、みんな、父さん、母さん、妹、婿養子の旦那様と坊や
そして猫のタマ、、、みんな空襲が奪っていった。

弟が泣いている、お日様も泣いている、
ル〜〜ル、ルルッル〜〜〜〜、今日はいい天気

サザエさん・完


627 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/04/08(土) 02:09:20 ID:???
「社長!起きてください、社長ぉ!」

水着姿で仕事をさせてる美人秘書の声に、テルは目を覚ました。
ジャコウの香りに男性自身がひくつかせられる。
そんなテルが秘書のブラを掴みながら言う。
「……濡れた水着は体に毒だぜ」
そしてテルは、いつものように秘書のブラを剥ぎ取る。
「きゃーっ! ……もう、社長ったら!」
社長室に秘書の甘える声が響く。 早くからテルと秘書とは大人の関係だった。

テルは航空会社の社長の椅子に座ってからも、どうにも過激な自分を押さえきれない。
そんなテルに美人秘書が、今日のスケジュールを読み上げる。
「国際便に人気キャラのガンダムとマジンガーのペイントを施します。
その契約をとりかわした後…… あ、社長、あん…… ダメ……
そ、そして……そのあと紛争地域への増便のための……あっ…… いやん……
もう! さっきしたばかりなのにっ! 社長って…… 本当に野獣なのよね……
ああん……あっあっ…… いいわっ! 社長……こんなに燃えてるだなんて……
また傭兵だったころの夢を見たの? それとも私の魅力かしら? うふふ」

「……オマエ、オレの秘書なら、傭兵とワイルドは違うことを覚えろ!」
舌打ちをもらす。
そうは言ったものの、テルは妙な夢を見たような気がしていた。秘書が熱っぽい目で言う。
「社長、大気圏外ラムジェットの入札もあります」
「そうか……宇宙旅行キャンペーンだったな。航空会社も生き残りに必死だ…… オレも今の人生をもっと頑張らんといけないな……
それに…… ここの社長でいる限り、また草波さんからの依頼もあるかもしれない……」

テルは、秘書の体をまさぐりながら考えた。
「だが…… それにしても、なんだかワイルドだったような、傭兵だったような、よくわからん夢を見ていたような気がする……」



まいるど7・完


629 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/04/08(土) 10:56:41 ID:???
アマツカミ「くらえええええ」
孔雀「ぎゃわわああああ」
    

時空「起きろ孔雀」
孔雀「はっ…?」
なんと孔雀はただの住職見習いでした。
孔雀「ちっ、いくら真言を唱えてもなにもおきねぇ

」科学前世の世の中なのでもちろん密教の非科学的な力など
あるわけありませんでした。

孔雀王 完


630 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2006/04/11(火) 04:41:00 ID:???
「横島ぁ!起きんか!授業中だぞ!」
教師に怒鳴られて目が醒めた。
「あれ…夢?…」

いつもの高校の教室。
生活のために入れている深夜のバイトのせいで、爆睡してしまったようだ。
「夢?じゃないわい!どんだけ寝とるんだお前は!」
「あの乳は!尻は!ふとももは!ボディコンのねーちゃんは?!」
教師の首根っこをつかんでガクガクとゆさぶる。
「わ、わけのわからん理由での校内暴力?!」
「どーせこんなことだろうと思ったよ!チクショーーー!!」
血の涙を流して叫ぶ俺を、クラスメートの生暖かい視線が刺す。
あと少しだけ寝かせてくれればあのツンデレねーちゃんが俺のものになったかもしれんと言うのに。

ちっ、舌打ちが漏れる。
(…それにしても、あれはええ乳やった…長い夢を見ていたような気がする)

GS美神!極楽大作戦 完


【長い】漫画の最終回を全て夢オチに【夢を見た】
http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1122130867/


この記事のURL | 2007.12.14(Fri)15:37 | 漫画SS | 
 
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