1 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/24(日) 00:01:07 ID:fyLAshuV なぜか「ワイルド7」スレで突如として盛り上がった 有名漫画を夢オチで終わらせるレス。 あちらのスレで展開すると迷惑がかかるので単独スレにしてみました。 ネタスレです。 2 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/24(日) 00:02:12 ID:fyLAshuV 861 愛蔵版名無しさん sage 2005/07/23(土) 08:21:08 ID:??? 「あなた、起きてー。会社に遅れるわよー」 妻の声にデューク東郷は目を醒ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。 お膳が運ばれるまで朝刊1面にざっと目を通す。ロンドンで自爆テロか。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) ゴルゴ13・完 862 愛蔵版名無しさん sage 2005/07/23(土) 10:30:56 ID:??? 「あなた、起きてー。中百舌鳥に遅れるわよー」 妻の声に景浦安武は目を醒ました。田鶴の香りが鼻腔をくすぐる。 お膳が運ばれるまで朝刊1面にざっと目を通す。南海ホークス、昨日も木田の前に完封か。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) あぶさん・完 16 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/25(月) 01:04:47 ID:??? >>2 あぶさん編、ピッチャ木田かよ。マニアックな。 オレも一編。 「や〜まだぁ〜、起きんかい〜。練習にならんやないけ〜!」 友の声に太郎は目を醒ました。どうやら一瞬気を失っていたようだ。 道場の隅に運ばれ、体調が安定するまでの間、そばにあった校内新聞にざっと目を通す。 鷹丘中野球部、昨日も小林の前に完封か。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、プロ野球選手だったという長い夢をみていたような気がする) ドカベンSS編・完
3 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/24(日) 00:02:53 ID:SqPaNN41 863 愛蔵版名無しさん sage 2005/07/23(土) 11:43:54 ID:??? 競馬新聞を握ったまま、冬本に起こされる。 寺田はいるけど麗子はいない世界。 人なつっこく中川だけは、「先輩」と慕ってくれてる。 ラジオで結果を聞く。 地方馬、また中央でダメだったか。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) こち亀・完 865 愛蔵版名無しさん sage 2005/07/23(土) 12:13:02 ID:??? 「あなた、起きてー。会社に遅れるわよー」 サザエの声にマス夫は目を醒ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。 お膳が運ばれるまで朝日新聞にざっと目を通す。何だか物足りない。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) サザエさん・完 4 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/24(日) 00:03:59 ID:fyLAshuV 866 愛蔵版名無しさん sage 2005/07/23(土) 12:37:26 ID:??? 「あなた、起きてー。会社に遅れるわよー」 ゆう子の声に士郎は目を醒ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。 朝日新聞にざっと目を通しながら、今日の朝食を見る 献立はスーパーで買った納豆と、レンジでチンする白米だ。 ちっ、舌打ちが漏れる。 「ああ〜、美味いもんをいっぱい食ってみたいなぁ・・・」 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) 美味しんぼ・完 867 愛蔵版名無しさん sage 2005/07/23(土) 12:53:27 ID:??? 「あんた、ほら起きな。会社に遅れるわよ…ムニャ」 ジャイ子の声にのび太は目を醒ました。生臭い香りが鼻腔をくすぐる。 自分で作った朝食を食べた後、まだグースカ寝ている醜妻を見る 「ジャイアンに凄まれてこんなのと結婚しちゃったんだよな…」 ちっ、舌打ちが漏れる。 しずちゃん、出木杉の赤ちゃん生まれたんだよな…。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) ドラえもん・完 5 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/24(日) 00:05:13 ID:SqPaNN41 869 愛蔵版名無しさん sage 2005/07/23(土) 17:30:43 ID:??? 「加藤!!授業中だぞ!!起きろ!!!」 教師の声にヒロシは目を醒ました。授業終了のチャイムが鼓膜をくすぐる。 慌てて国語の教科書を見る。明日は勉学のライバル仲間トオル君とのテスト対決だ 「おい!!加藤と仲間!!昼休みパン買ってこいよな!!」 番長の兼子ノブオさんだ。 ちっ、舌打ちが漏れる。 「ああ〜、仲間君と勉強のライバルじゃなくって喧嘩のライバルだったらなぁ・・・」 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) ビーバップハイスクール・完 6 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/24(日) 02:13:47 ID:??? 「○、起きてー。○に遅れるわよー」 ○の声に○は目を醒ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。 お膳が運ばれるまで朝刊1面にざっと目を通す。○か。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) 13 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/24(日) 14:57:57 ID:??? 「両津、起きんか!もう朝だぞ!」 部長の声に目を醒ました。入れたての茶の香りが鼻腔をくすぐる。 ロッカーの中のたまった書類が運ばれるまで朝刊1面にざっと目を通す。「またテロか。」 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) こちら葛飾区亀有公園前派出所・完 14 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/24(日) 18:32:39 ID:Y6EwiB6p 「おい!士郎!起きろ!うぁ〜はっはっはっはっは〜!」 親父の山岡留吉の声に目を醒ました。むせるような煙草の煙が鼻腔をくすぐる。 場末の居酒屋にて競馬新聞に目を通しながら、親父の戯言に耳を貸す。 「士郎!お父さんなぁ今度、作家デビューしようと思ってるんだ ペンネームも決めたんだぞ!海に原っぱの原、そして英雄の雄に山で・・・」 「へい!ししゃも一丁!」 親父の戯言を話半分で聞きながら、ししゃもにかぶりつく。 「ん?このししゃもは本物のししゃもじゃない!」 一瞬の静寂のあと 「し、士郎。士郎くん?ど、どうしちゃったのかな?」 ふと、我に帰った。 「は、ははは・・・な〜んちゃって・・・」 俺、何やってるんだ?ししゃもにニセモノも本物もあるめんか。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (・・・・・・・・それにしても、長い夢をみていたような気がする) 美味しんぼ・完 15 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/24(日) 21:12:36 ID:K9OMnVvP 「おい、悟空起きんか!修行の時間だぞ」 クリリンは悟空を蹴っ飛ばして起こした 「あれ?おら、また小さくなってるのか?ベジータや御飯はどうした?」 「なに寝ぼけてるんだよ!これから天下一武道会に初参加するんだろう?」 「ふぅ〜んそぉかぁ・・・」(なんだか、物凄い戦闘を経験してきた気がする) ま、お楽しみはこれからだ (ドラゴンボール 完) 17 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/25(月) 12:54:57 ID:??? 「キャロル、起きなさい。学校に遅れるわよー。」 母親の声にキャロルは目を醒ました。 カフェ・オ・レの香りが鼻腔をくすぐる。 朝食が運ばれるまでエジプト新聞にざっと目を通す。 『ピラミッドに盗掘団侵入!多数の副葬品が盗まれる』・・・か。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がするわ・・・) 王家の紋章 ・ 完 18 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/25(月) 22:36:38 ID:??? ルパン三世で誰か出来ません? 140 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/20(土) 00:46:40 ID:??? >>18 「オイ!こら!起きろ!起きんか!点呼だぞ!」 とっつぁんの声に、転寝していたオレは目を醒ました。 銭形という名の、この人の良い初老の男を、雑居房の受刑者たちは親しみを こめて、とっつぁんと呼んでいるのだが、オレとはどうも馬が合わない。 便器から漂うアンモニア臭と、古畳のカビ臭い匂いが鼻腔をくすぐる。 刑期満了まで、どうにかこの匂いには慣れると思うが、同房の次元のヤニ臭 い口臭(こいつは既にここで8年もタバコを吸わずに過ごしているのに、未だ にヤニ臭いのだ)と、石川の甘ったるい体臭にはどうにも我慢ができない。 刑務官が巡回してくるまで、峰がいつもの舐めるような目でオレを見ている。 シャバじゃホモだったらしいのだが、それも本当か。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) ルパン3世 完 19 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/25(月) 23:29:33 ID:??? 「王子!!起きてください!!怪獣ですよ!!」 ミートの声に目を覚ました。むせるような牛丼の空き容器の匂いが鼻腔をくすぐる。 おもむろに鏡を見た。あいかわらず我ながらブサイクな顔だ。ふと、自分の顔に手を当ててみた。 「いで!!いででででーーー!!!!、おーーいーおいおい!!」 「王子!!何をやっているんですか!!?」 「いや、ミートよ〜、俺のこの顔は実はマスクで、中には美男子な顔が隠れてると思って・・・」 「何、寝言言ってるんですか!!もう、テリーマンさんも怪獣に向かってますよ!!」 「おお!テリーが!?じゃあ、ロビンマスクやウルフマンやブロッケンJrもか?」 「はぁ?ロビンマスク?ウルフマン?ブロッケンJr?それは誰ですか?」 「い・・・、いや、なんとなく言ってみただけ・・・・」 私はニンニクを2個丸飲みし、怪獣が暴れるあの焼け野原へ飛んだ ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) キン肉マン・完 20 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/25(月) 23:31:21 ID:??? 「礼ぃ!朝よ、起きなさい。学校に遅れるわよ」 母の声に鬼形礼は目を醒ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。 母が朝のお祈りをしてるあいだに、布教新聞にざっと目を通す。 こんな記事のどこが有難いのか。 在りもしない死後の世界なんかのために寄付するだんて。 自分の人生を極楽にすることを考えなきゃダメだろう。 オレは細く長くよりも太く短く生きたい。 あーあ、この布教新聞に予言とか書いてあればなあ。 競馬で大儲けできるのに。 目の前には、お祈りをしている母の姿。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (・・・・・・・・それにしても、長い夢をみていたような気がする) 恐怖新聞・完 21 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/25(月) 23:33:27 ID:??? >>20 背筋が震える程、感動した。 早くもこのスレでの最高傑作か? 22 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/25(月) 23:33:48 ID:??? >>20 オモロイ! 27 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/26(火) 23:05:51 ID:POat7yXD 「裕ちゃん起きなさい、朝よ」 姉さんに起こされると、俺は自室のベッドの上にいた。 「また夕べは遅くまで走り回っていたのね。車好きもいいけど程々にしなさい」 いつも通りの小言、でも変だ、姉さん結婚したはず。飛鳥の兄貴はどこに??? 「なに寝ぼけてるのよ、姉さんもう仕事に行きますからね。ちゃんと朝ごはん食べるのよ」 そう言って出かけていく姉さんを見送ると、俺はベッドを出る。 ふと、窓の下に目をやれば、駐車場にいつもと変わらぬ俺のマシン、ロータスヨーロッパが・・・ 消したはずの29個の星マークもそのままだ。 「なんかしっくりこないけど、まあいいか。さてメシメシ、その後で今日こそ30個目の星、ゲッシだぜ」 しかし、何かむなしい。 俺はこのまま、暴走族相手にイキがってるちっぽけなヤツで終わっちまうんだろうか。 もっともっと、先を走れるんじゃないだろうか・・・ (・・・・・・・・それにしても、長い夢をみていたような気がする) サーキットの狼(完) 28 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/26(火) 23:33:55 ID:??? 「監督!起きてください。試合中ですよ!」 我が校のエース定岡の声に私は目を醒ました。私とした事がついうっかり試合中にうとうとしたようだ。 そうだ。今は我が友情学園野球部が甲子園を舞台に日本一のチームになるかどうかの試合中なのだ・・・。 しかし、我が友情学園は決勝で敗退した。ここまで登りつめたものの後に残るのはむなしさだけだ。 思えば私はこの友情学園の監督に就任してからは鬼の指導で、選手達の前では冗談はおろか プライベートでしゃべる事も全くなかった。特にエースとして期待していた定岡にはかなりつらく当たった それがエースとして育てる為の手段だと思っていた。しかし、私は正しかったのであろうか・・・。 日本一の夢は絶えた。選手達は立派に戦って、そして散っていった。 ふと、選手の一人が、私に皆へのねぎらいの言葉を促している。これで、最後だ。最後くらい優しくしてやろう。 「監督!!今までありがとうございました!!!」 「・・・・・・」 「か、監督?どうしたんですか?」 「にゃ〜はははは〜!!!!定岡ちゃ〜ん!!!いつもすまないねー!!!ケケケケケケ!!!」 「か・・・、カントク・・・・・・、そ、それは・・・い、言わない約束で・・・・」 1・2のアッホ!!・完 30 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/27(水) 00:12:19 ID:??? 「JoJo、起きろ。そろそろ試合が始まるぞ」 ディオの声にJoJoは目を覚ました。グランドから聞こえる、ヒュー・ハドソン校の二人の英雄の登場を待ち望む観客達の声が、鼓膜をくすぐる。 大学卒業を目前にした最後の試合。 卒業後自分は考古学の研究者として、ディオは法曹界へと、別々の道を進むことになるだろう。 だが、例え別の道を歩いたとしても、僕らの友情は永遠だ。二人が不倶戴天の敵として、血で血を洗う闘いを繰り広げるなんてことは考えられない。 頭をふって、突然思いうかんだ奇妙な妄想を振り捨てる。 (……それにしても、長い夢を見ていたような気がする。世代を越えた長い夢を) ジョジョの奇妙な冒険・完 32 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/27(水) 22:32:57 ID:XHaqVauD 「千兵衛さん!!起きなよ!!遅れるよ!!」 茜の声に目を醒ました。線香の香りが鼻腔をくすぐる。 今日は交通事故で亡くなった妹の命日だ。そそくさと喪服に着替え 仏壇の妹の写真に目をやった。 遺影の妹は相変わらず、オーバーオールにボストンメガネでこちらに向かって 手をあげて微笑んでいる・・・・。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) Drスランプ・完 33 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/27(水) 23:28:41 ID:??? >>32 (ノд`)・゜*。 34 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/28(木) 00:20:54 ID:??? >>32 かえってこっちの方が最終回にいいかも。 36 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/28(木) 00:22:08 ID:??? 「水木二等兵!起きろ!」 軍医殿のだみ声に目を醒まされた。 南国特有のうだるような熱気が全身を蝕んでいく。 遠くから砲撃の音が聞こえてくるような気もする。 くだらない文明人とやらの、くだらない文明とやらがあるから、こんなくだらない戦争が続くのだ。 くだらない。 くだらない。 ふと永遠に失われた腕があった場所に目をやり、続いて密林の彼方に目をむける。 小ずるくも愛すべきねずみ男はいない。 物知りの目玉の親父さんもいない。 活発で愛らしい猫娘もいない。 世話焼きの砂かけ婆もいない。 ぬりかべは……いるかもしれない。 ふはっ、ため息が漏れる。 (……それにしても、長い夢を見ていたような気がする。それとも、今見ているのが夢なのだろうか) ゲゲゲの鬼太郎・完 37 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/28(木) 00:45:07 ID:??? >>36 お見事! 文才を感じます。 41 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/28(木) 01:13:41 ID:??? 周囲が明るくなった。肩を落とし、うつろな目で出口へ向かう人の群れ。 気づけば自分もその人波に加わっていた。手にしたパンフの表紙を見る。 「デビルマン」 何だっけ、これ? (……それにしても、長い悪夢をみていたような気がする) 42 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/28(木) 01:19:11 ID:??? >>41 それは「新造人間キャシャーン」「キューティーハニー」「忍者ハットリくん」でも可能だなw 47 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/28(木) 12:38:38 ID:ushsj7Nj 「可能起きろ!なに居眠りしてるんだ!」 西谷部長は、可能の頭を張り倒した。 「お前、今日江戸川射撃場でひらかれるオリムピック選考会にでるんだろ? 早く準備するんだな。」 「いや、特犯課としては・・」 「何を言っているんだ?ここは新宿区新宿御苑前交番、お前はそこの巡査だぞ」 「いや、俺はたしか三森との結婚式に向かう途中で・・」 そこまで考えて記憶が曖昧になってきた。 (なんだか、長い夢を見てきた気がする) ドーベルマン刑事 完 49 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/28(木) 22:04:17 ID:IRk3pAAR 「パパ起きてよパパったら」 バカボンはパパを起こしていた。 「駄目だよ、ママ〜パパちっとも起きないよ」 「あらあら、しょうがないパパねぇ・・」 ママはにこにこしながら言った。 ママ「でも、何だか幸せそうね」 バカボン「本当だ、何か楽しい夢でもみているのか笑っているね」 ママ「もう少し寝かしておいてあげましょう」 バカボン「そうだね」 (パパは長い夢のなかにいる・・・) 天才バカボン 完 50 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/28(木) 23:34:11 ID:??? >>49 何かブラックな展開を想像したよ。 パパが寝てるのが集中治療室だったりとか。(それじゃ、無理矢理起こそうとはしないか) 51 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/29(金) 03:08:18 ID:??? 「いいかげんに起きろよ、ドラえもん。いつまで寝てるんだ?ドラミちゃんがドラヤキを持ってきてくれたよ、ほら」 セワシの声にノソノソと起きあがるドラえもん。ドラミがお茶の用意をしてるあいだに、ドラえもんは洗面所で顔を洗いはじめた。 やがて洗面所からはドラえもんの叫び声。 「うわあああーー!? 耳がー! ボクの耳がぁ〜!ボクの体の色もーーっ!!」 驚いて様子を見に来たセワシとドラミ。 「どうした?ドラえもん」 「お兄ちゃん!」 ドラえもんは両手を頭にやったまま、鏡を見ながら震えていた。 「ああああ、ボクの耳がぁ…… ボクの耳が、ちゃんと有るぅっ!?」 拍子抜けするセワシとドラミ。 「なんだ、耳がなくなる夢でも見たのかい?」 「やだー、おどかさないで!」 「まったく、ドラえもんは しょうがないよなぁ」 笑っているセワシとドラミを尻目に、ポロポロと涙を落とすドラえもん。 「なんだよ、そんなに恐ろしい夢だったのかい?」 「しっかりして。それは夢だったのよ」 「ち、違う……違うんだ」 首を振りながら泣き崩れているドラえもんを見て、やさしく なぐさめるセワシとドラミ。 「笑ったりして悪かったよ」 「ごめんね、お兄ちゃん……」 「そうじゃないんだ…… 恐ろしかったからじゃないんだよ……」 ドラえもんは、しゃくりあげながら、懸命に夢を思い出そうとするが、思い出せない。 「どんな夢だったか覚えてないんだ。 ただ……」 「ただ?」 「なんだか とても…… とても長い夢だったんだ……」 ドラえもん・完 52 名前:51 投稿日:2005/07/29(金) 03:51:05 ID:??? (´・ω・`)つ「ああああ、ボクの耳がぁ…… ボクの耳が、ちゃんと あるぅっ!!」 (クエスチョンマークを削ってみました。つまりドラえもんは、耳が有ったので驚いたという描写をしたかったのです) 56 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/30(土) 06:46:53 ID:??? 「あなたー、起きてー。アザラシさん一家のショーが始まるわよー」 女房の声にオットセイは目を醒ました。バケツのイワシが鼻腔をくすぐる。 ショーが始まる前には、女房の愚痴も始まった。後ろから女房が夫の肩に顎をのせてきて言うのだ。 「……良いご主人よねー。また新しい芸をおぼえたんですってよ。 あなたもアザラシの旦那さんを見習って、早く芸を覚えたら? 少しは家族のために人気者になろってやうとかって気にならない? まったく、毎日毎日、特等席でショーを見せてもらっても、ぜんぜん芸を覚えないし。 ホントに あなたって、精力だけなのね。肩身がせまいわー。」 ちっ、舌打ちが漏れる。昔はアザラシの方が勝手にオットセイの名を借りて、「オットセイ・ショー」と云っていたんだぞ。 でも、まあ今となっては、もう負けオットセイの遠吠えか…… そんなオットセイの耳に天の声が聞こえた。 「あきらめるでない、オットセイよ」 「(はっ、その声は!?)」 オットセイは、グーンと背筋を伸ばした。 「一緒に銀河皇帝の七大美人妃を攻略したあの栄光の戦いを、よもや忘れてはいまいな」 オットセイは、さらにググーンと背筋を伸ばすと、敬礼して言った。 「ハ、ハイッ!」 オットセイの女房は驚いた。 夫がいきなり立ち上がり、あさっての方向に向かって敬礼したのだ。 「ちょ、ちょっと、あなた? 一体誰に向かって敬礼してるのよ?」 女房の声に我に返ったオットセイ。 「誰にって、えーと……誰にだっけ?」 「なによ、まだ寝ぼけているの?」 「いや、今度こそハッキリと目が覚めた、……ふう。(しかし長い夢をみていたような気がする……)」 やる気まんまん・完 61 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/31(日) 00:08:02 ID:??? 「ダイ、朝じゃぞ、そろそろ起きんか」 ブラスじいちゃんの声でおれは目を醒ました。スープの香りが鼻腔をくすぐる。 湧き水で顔を洗って、じいちゃんとゴメちゃんと一緒に朝食をとる。 「さて、今日は集中力を高める修行じゃ。魔法使いには大事な鍛錬じゃからな」 「じいちゃん、おれは勇者になりたいんだってばぁ・・・」 「ばかもん、勇者様をお助けする魔法使いにおまえを育てるのがわしの務めなんじゃ、いいからさっさと飯を食べて準備せい」 ちぇっ・・・ 口を尖らせてそう呟く。 ゴメちゃん、笑ってないでじいちゃんを説得してくれよ。 「あ〜あ、魔法じゃなくて剣術の修行とかしたいなぁ・・・」 (……それにしても、夢の中のおれ、凄かったなあ〜。いつかあんな風に強くなりたいなぁ) 64 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/07/31(日) 16:46:58 ID:??? 「速太、起きてるの?学校に遅れるわよー」 母の声に青木少年は目を覚ました。トーストの香りが鼻腔をくすぐる。 味気ない朝食を喉に詰め込む。腹部の痣がズキッと痛む。 また今日もあいつらにいじめられる…いやだ…もういやだ、こんなの。 学校をやめたら楽になるだろうか、いや人生をやめてしまえば… 深いため息が漏れる。 (……それにしても、長い夢を見ていた気がする…すごく疲れる夢を…) 明陵帝梧桐勢十郎・完 67 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/02(火) 00:06:55 ID:??? 「出番です、起きて下さい」 男の声に矢吹丈は目を醒ました。部屋の明かりが目をくすぐる。 シャツのボタンを留めようとするが、指が言う事を利かない。 (そうか、俺はあの試合で倒れた後・・・) 「そろそろ出番です。お願いします」 男の声に促され、俺は観客の待つ"あの戦場"へ向かった。 観客たちの視線は俺に釘付けだ。観客の声援に俺は応えた 「・・・た、たこです。かたじけない・・・」 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) あしたのジョー・完 74 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/02(火) 23:05:21 ID:ASwitjGW 「編集長 起きてください 会議の時間です」 「あ ああ…」 堀江信彦は秘書の呼ぶ声で目覚めた 長い夢を見ていたような気がする 600万部 夢のような…夢だった 幽々白書 ターちゃん ダイ 忍空 そしてドラゴンボール 「な わけないか」堀江信彦は少し笑うと会議場に消えた 完 82 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/04(木) 09:06:20 ID:??? 「あなた起きて。ずっと徹夜だったのは知ってるのだけれど、起きてよ。今ね、飛葉って子が訪ねてきてるの。 勝さんの仇を討ちたくないか?って言ってるわ」 夜、成沢は目を覚ました。昼間は息子同然だった草波の告別式だった。 「でも あなた、もう犯人は捕まったわよね?」 「いや、命令したやつは捕まっていない。今日それがハッキリ分かった。だが捕まえるだけの証拠がないのだ」 「勝さんは、証拠がなくても犯人を捕まえられる組織を作りたがっていたのにね…… なんだか皮肉ね」 「お前、何が言いたい?確かに草波に組織を作らせなかったのは私だ。だが……」 成沢には信念があった。その信念のために、草波に何度も考え直すように言っていた。 だが、あの組織が出来上がっていれば、少なくとも今日のくやしい思いはなかったように思えた。いや、むしろ…… ちっ、舌打ちが漏れる。 「草波、不憫なやつ。私にはまだ信じられん。あんなやつらに殺されたなんて…… しかも犯人は大手を振って、今日の告別式を見に来たとは…… それでも、あの男は尻尾を出さない。くそっ、これでは草波が うかばれん」 「ねえ飛葉って子供が来てるって言ったでしょ。話があるって」 「何?飛葉?」 その後ろにはすでに写真で見覚えのある少年の姿があった。 「こんばんは、勝手にあがらせてもらったよ」 「あらあら、若い人はせっかちね」 「……飛葉か?まさか……脱走してきたのか?」 「ああ、そのとおりさ。昼間も見ていたぜ。アンタがヤツにくってかかって子分たちにやられていたところを」 「草波は私にとって息子同然だったのだ!」 「……草波の野郎は親不孝なヤツだ。だがそういうことなら、仇を討つのが弔いになるんじゃないのかい?」 「な、なに!?」 成沢は驚いた。と同時に不思議にも思った。目の前の少年が本当に仇をうってくれるという確信があったのだ。成沢の魂は、ふつふつと煮えたぎった。 「やる!」成沢は言った。 「(草波…… 私はとんでもないことをしようとしてるのかもしれない……だが)、後悔はせんぞ!」 その瞬間、草波が「ありがとう」と成沢に言ったような気がした。そして同時に思った。 「(それにしても……長い夢を見ていた気がする)」 ワイルド7・完 93 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/06(土) 05:51:21 ID:DHedP0mf 「先輩!起きて下さい!先輩〜!」 ゴローはヒロシを揺すり起こした。 「あ・・あぁ、ゴローか、俺いったいどうしたんだ?」 「何を言っているんでやんすかもう。3丁目の空き地で ゴリライモと決闘をして負けたんでやんすよ。まぁ、通算23敗5引き分けでやんすがね」 「おいおい、それじゃ俺は負けてばかりじゃないか」 「負けてばかりでも、先輩の正義感には頭が下がる思いでやんすよ。」 ヒロシは少し照れくさそうに 「ゴロー立ち上がるから手を貸してくれ」 「ほいきた!」 ゴローは、ヒロシに手をさしだしヒロシは立ち上がった。 何か胸の辺りに違和感を憶える。 「あれ?先輩のTシャツ変わったデザインすね?蛙の解剖図なんすね?」 「ん?あ〜又シャツ汚しちゃったよぉ。かぁちゃんに怒られちゃう」 ヒロシは、Tシャツに潰れて張り付いた蛙を破がした。 (何だかこいつと名コンビを組んだ様な気がする・・・) ど根性ガエル 完 98 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/06(土) 21:57:05 ID:??? >>93 面白い。面白いが・・・後味悪いなぁ・・・ ブラックな傑作かも。 125 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/17(水) 07:34:36 ID:doo/SH65 「ほら、アシベ起きな。まおちゃん達とプールに行くんだろ。」 かぁちゃんは、あしべを起こした。 「うっう〜ん・・・ん?」 アシベは目を覚ますとかぁちゃんのガスマスク姿に驚いた。 「なんで、そんな物被ってるの?」 「お前は、この臭いに気づかないのかい?」 そういえば、生臭いような異臭を感じる。 「わっ!くせぇ!この臭いなんだぁ?」 「御父さんがキャビックを作ったのよ」 「ふぅ〜んこれがその臭いかぁ」 「じゃ、いってきまぁ〜す」 (何だか大事な物を失った気がする) 少年アシベ 完 127 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/17(水) 21:21:51 ID:??? >>125 今まで出てきた中で一番のブラックな作品だな・・・。 ちょっと背筋が凍ったよ・・・・。 128 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/17(水) 21:37:06 ID:vLLjPY9H 「オヤブン、オヤブン起きてください」 イキドマリ事、袋小路は山岸を起こした。 「う〜ん・・・」 山岸はいきなり覚醒した。 「イキドマリ!生きていたのか!よかった。」 山岸はイキドマリに抱きついて泣いた。 「どうしたんですか?おいら、ずっと生きてますぜ」 山岸は聞いた。 「すると、あゆちゃんも、パラソル先生も生きているんだなあの戦争を 生き延びているんだな?」 「あの戦争?なんですかそれ?おいら達は林間学校のハイキングの途中で 道に迷い山小屋に避難したんじゃないですか」 山岸は遠い記憶を手繰り寄せた。 (そうか、あれは夢だったんだ夢で良かった・・) ハレンチ学園第1部 完 129 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/17(水) 21:48:01 ID:??? 「ケンゾー! 朝よ」 エヴァの声に天馬は目を覚ました。相変わらず香水のにおいがきつい キッチンに立つのはもちろん自分だ。女なら料理くらいしろよ。 ちっ、舌打ちがもれる。 さて、院長に提出する論文を仕上げるか。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) MONSTER・完 130 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/17(水) 23:15:50 ID:??? >>129 キートンで俺も一つ作ろうと思ってたんだが なかなか浦沢作品は難しくてな。 131 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/18(木) 12:56:04 ID:qSG3x/MP 「おい!キートン寝るな起きろ」 豪士は、キートンの肩を揺さぶった。 「あぁ・・・豪士少尉。自分はもう駄目です・・・」 豪士はキートンを叱りつけた。 「馬鹿野郎!こんな下らない戦争なんかで倒れてもいいのか? それでもSASの隊員か!」 キートンは目を瞬いた。 「ドナウ川だ!ドナウ川が見える・・・」 「いかん!ジェフリー早くキートンを搬送しろ急げ!」 フォークランド紛争は激戦を向かえていた。 (ドナウ川へ向かおう・・・) マスターキートン 完 133 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/18(木) 21:36:41 ID:YzhGdhh5 「メーちゃんおはよう」 子供達の声に目を覚ますと、私は学校の動物小屋にいた。 あれ?なんで私はこんなところで寝ていたのだ??私は教師だぞ! イタズラコンビの高山と田村。 貧乏な平吉 何かと興奮して腰を振りまくるアメリカからの留学生・・・・ その他一癖も二癖もある生徒を相手に、ほとんどいい加減に、そしてほんの少し熱心に教鞭をとっていた教師ではないか。 「めぇーっ」 何かを言おうとしたが、こんな声しか出ない。 そうか、そうだよな・・・私は小学校で飼われている、一頭のしがないヤギにすぎんさ。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) ナマケモノが見てた、完 134 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/18(木) 21:52:22 ID:??? 「さあ、起きろ!」 兵士にこづかれて、私は目を覚ました。 今日は私の処刑の日だ。 部下に裏切られ、敵に引き渡された、この哀れな私の。 しかし振り返ってみるに、私の人生は、栄光に満ちていた。 先々代王のフィリポス2世にコネがあって、若い頃から宮廷で出世 コースを歩んできた。 先代王のアレクサンドロス3世と従い、世界の3分の1を支配する 大王の書記官となった。 生まれ故郷の行政官と喧嘩して、一時期放浪を余儀なくされた事は あったが、それ以外は順当な人生を送ってきたといっていい。 人生の最後の最後で、とてつもない失敗をしてしまったが。 ふと、処刑の準備をしている奴隷と目が合った。スキタイ出身の 哀れな奴隷らしい。 私が恵まれた境遇ではなくて、このような悲惨な境遇に生まれて いたら、私はもっと長生きできたのだろうか? 紀元前316年、後継者戦争の最強者・アンティゴノス将軍に唯一匹敵 する力量を持っていた実力者であるエウメネスは、最後の戦いにおいて 部下の裏切りにより、その栄光ある生涯を閉じた。 ヒストリエ・完 135 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/18(木) 21:59:58 ID:??? 「起きて下さい! 安楽候殿、陛下の御前ですぞ!」 ああいけない、つい酒が過ぎて、居眠りしてしまったようだ。 それにしても、実に楽しい毎日である。 このような日を過ごせるのなら、もっと早く降伏を決断すべきであった。 というより、漢王朝の復興などという妄想に取り憑かれた馬鹿どもに 担がれたせいで、無意味に人民に犠牲を強いてしまった。 私が降伏した時、これで戦に駆り立てられる事は無くなると、人民は たいそう喜んだという。 それにしても、わずかな間の居眠りだったが、長い夢を見ていたようだ。 私が生まれる前からの夢だ。 小狡く群雄の間を立ち回り、騒動を広げ、とうとう皇帝を僭称した我が 父と、その部下たちが、妙に格好よかったような気がする。 本当は、人民の迷惑を顧みない、単なる戦乱好きだったのに・・・ 三国志・完 137 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/19(金) 01:59:28 ID:??? 「黒沢さん、起きてくださいよ、黒沢さん」 坂口の声で、俺は目を覚ました。 「まったく、いくら働きすぎで疲れているからって、現場で寝たら危険ですよ。 さ、指示お願いしますよ。黒沢さんが居ないと、この現場回らないんですから」 「ああ…すまんすまん」 「キャハ…黒沢さんが居れば今日中に終わるでしょ!」 「浅井…」 一緒に働いている若い奴らは、屈託無く俺を慕ってくれる。 家では可愛い妻と子供が俺の帰りを待っている。 それを考えるだけで、身体の内側から力が湧いてくるようだ。 「そうだな、よし、今日中、今日中に終わらせるぞ!」 …それにしても、長い夢を見ていたようだ。 最強伝説黒沢 完 139 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/20(土) 00:24:30 ID:??? 「アキヒコ、起きて。」 妻の声にサイトウは目を醒ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。 アメリカの爆撃で妻は負傷し、その傷は癒えないままだ。 「正義とはなにか」の答えを探し、いろいろな職に就いた。 自衛隊、外人部隊、セキュリティー会社。 今はアルカイダの下、整形で顔を変え日本に潜伏している。 朝食が運ばれるまで朝刊1面にざっと目を通しす。 「ロンドンで同時多発テロ」そういうことか。 ちっ、舌打ちが漏れる。 昨夜、アルカイダから指令が下りていた。 「日本時間明朝、東京でテロを開始せよ」 そろそろ仕事の時間だ。 「お前をそんな体にしたアメリカを俺は憎んでいる。しかし…」 「テロを止めにいくのね。最初からそのつもりだったんでしょ」 「エメラルダ…」 「いってらっしゃい」 「正義とはなにか」は判らない。 だが、するべきことは判っている。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) コブラ・完 斎藤昭彦さん 安らかにお眠りください 145 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/20(土) 23:39:44 ID:??? 「おい、シン、目を覚ませよ」 神崎の声で辛うじて目が覚めた。酒とタバコの匂いが鼻をつく。 どうやら眠り込んでいたららしい。 (お前は死んだはずじゃ?俺がこの手で...) 何を馬鹿なことを、悪い夢でも見ていたようだ。俺たちは。明日、日本に帰るじゃないか。 涼子、あぁ、君を想うだけで幸せな気持ちになる。明日には会えるんだ。 神崎が何か怒鳴っている。頼むから寝かせてくれよ。 「おい、シン。外泊証明書にサインしろ。そうしたら好きなだけ寝かせてやる」 エリア88・完 146 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/21(日) 00:42:38 ID:??? 「竜馬さん!竜馬さぁん!できましたよ。」 なんじゃぁ・・、峰吉ぃ・・もうちっと寝かせんかよ・・ 「竜馬!起きんか!ほれ、食え、食え!」 中岡ぁ・・おんしゃの声は響くワィ・・ ぅぅ・・頭が重いのぅ・・それに体の節々も痛むのぅ・・ 起こされる声で坂本竜馬は目を覚ました。軍鶏鍋の香ばしい香りが鼻腔をくすぐる。 ほぃ、そうじゃった・・早ぅ風邪を治さんといけんじゃった・・ 懐紙を取り出し、ズルズルと垂れてきた鼻水をいきおいよくかむ。 峰吉が給仕をする間、新政府の官制案について中岡の話に耳を傾けつつ思う。 懸念された薩長の仲は、あれほど仇同士いがみ合っていたのが嘘のようじゃ・・ 大政奉還後は万事思い通りに物事が運んじょる・・ なんといっても驚いたのは、新撰組と見廻組の者らが、海援隊士になってよう働いて くれちょることじゃなぁ・・ さぁて、いよいよ新政府の立ち上げじゃあ! じゃが、その前にこの風邪を治さにゃぁのぅ・・ 不意に下関に残してきた、おりょうのふくれっ面が目に浮かんだ。 くすっ、思わず噴き出してしまった。 「なんじゃぁ?おまん、思い出し笑いかよぉ、またどこぞの女子の夢でも見ちょったん じゃろ、こんバブレモンがぁ・・。ええのぅ、おまんは女子に好かれる性質じゃき。」 ホイ、始まったわぃ、中岡の愚痴は長くなるきにのぉ・・ (……それにしても、悪い夢をみていたような気がする) お〜い!竜馬 完 147 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/21(日) 01:29:03 ID:??? 「ほら、ケンちゃん、起きなさい?もう映画、終わっちゃったわよ?」 母、由利亜の声にケンは目を覚ました。手に持ったまま寝入ってしまった カップのポップコーンの味が舌に残っている。 「燃えよ!ドラゴン」と「マッドマックス」の2本立ての看板を背に、母に 手を引かれ上野駅へと向かう。 夏休み中は今よりも手伝うからと父に約束して、いつも疲れた顔をしている 病気がちの母に無理をさせ、楽しみにしていた映画を観に来たというのに、 睡魔に襲われ、うつらうつらとしてしまったのだ。 ホームで電車を待つ間に、やっと貯めた小遣いで買ったパンフレットに目を 通す。 あぁ、ラストの対決、観たかったな・・。学校で礼ちゃんや真ちゃんとカン フーごっこしたかったのに、技がわかんなきゃできないな・・。 それにしても、表紙の人が手に持っている鎖の付いた棒はなんだろう・・? 家に帰れば、また洗濯屋の手伝いが待っている。一番上の兄はチャリンコ暴 走族のリーダー、二番目の兄は近所の凛ちゃんとお医者さんごっこばかりし ている。三番目の兄は・・、あの兄は・・ちてきしょうがいしゃだってさ。 寝入ってしまったのは、日頃自分だけ家業を手伝わされて疲れているせいか。 ちぇっ、舌打ちが漏れる。 いくら手伝っても、家は貧乏なままだし。こんな世の中は戦争でも起きて変 わっちゃえばいいんだ。 (……それにしても、映画館では長い夢をみていたような気がする) 北斗の拳 完 149 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/21(日) 11:08:39 ID:MZQCgd72 「りえこ、りえこ起きるのよ!」 「んぁ〜・・ちむかぁ。」 床に倒れ込んでいたりえこは、ふらふらになりながらも起きあがった。 「はやく、はやくあの山銀を止めなくてはあたし達、尻の毛までぬかれるわ!」 「大丈夫。昔のあたしと違って今は蓄えがたんまりとあるから。」 「え?りえちゃん何にか連載が決まったの?・・よかったね、これで3流ポルノ雑誌 からは足を洗えるね。」 「それ、何時の話?あたしは今やあのNHKの連ドラにさえ挿し絵を・・」 「何夢みてるのよ、あんたの絵柄で連ドラに挿し絵なんて描けるわけないでしょ」 そこまで話していたときに山銀がいきなり 「あ、りえこさんそれ当たり!リーチ一発ドラ8!」 ブッ!・・・ 「りえちゃんちょっとみみぢが・・・」 (そうか、アマゾンに行ったのも手塚治虫大賞も結婚して二人の子供が居るのも みんなみんな、南長崎の白日夢だったんだ・・・) 「ローン親倍!」 山銀の声が雀荘の中に響くのであった (夢の世界の方が幸せだったかしら・・・?) まぁじゃんほうろうき 完 153 名前:例えばこういう風に 投稿日:2005/08/21(日) 20:23:06 ID:??? 「旦那様、起きて下さいませ! 朝でございますよ。」 召使いの婆さんに呼ばれて、儂は目を覚ました。 それにしても、ここはずいぶんと寒い所だ。 こんな事なら、妻子を置き去りにして、出奔なんぞするのではなかった。 同じ捨て扶持をもらうのであれば、従兄弟の所で世話になっていたほうが、 まだましであった。 それにしても、儂の人生は、どこで間違ってしまったのかのう。 儂の叔父が、その美貌をいい事に、上様と男色関係になってしまい、 とうとう家督を奪ってしまった。それがそもそもの原因だ。 ああ、何と憎らしい・・・しかし儂が家督を相続した所で、叔父のように はとうていできなかったであろうなあ・・・ 結局叔父には、男としての魅力でも、武士としても、かぶき者としても、 何ひとつ勝てなかったわい。 それにしても、長い夢を見ていたような気がする。 そう、儂が本当にいい男だったような、そんな夢を・・・・ 花の慶次 完 158 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/24(水) 14:34:25 ID:??? 「おにいさん、バイク便のおにいさん。聞こえるか。名前、言えるかい」 誰かに呼ばれて意識が戻ってきた。 「ほ、本郷猛。城南大の生化学科の学生で...」 「無理にしゃべらなくていいよ。救急車呼んだから」 ひどい痛みで体が動かせない。 配送中にT字路の突き当たりを曲がり損ねて、この様だ。 前を走っていたライバル店のショッ急便を意識してしまったようだ。 ちっ、舌打ちが漏れる。 いつも実験に使っている飛蝗もこんな気分なのだろうか。 (おやっさん、いや社長に連絡しなくちゃ) 「おう、本郷か。なに事故った。すぐに行くから。 代わりの2号ライダーは、一文字を連れて行くから。」 隼人が来るのか。後は頼む。 (……それにしても、気を失っている間に長い夢をみていたような気がする) 仮面ライダー・完 165 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/28(日) 23:47:46 ID:??? 「あさり、朝よ。起きなさい」 「ん・・・・」 優しい母の声で、浜野あさりは目を覚ました。 焼きたてのトーストと、ハムエッグの薫りが鼻腔をくすぐる。 「タタミ、おはよう」 足元に擦り寄ってきたミニチュアダックスの頭を撫でる。 あーあ、キョーダイがほしいな。 「今日は模擬試験だったわね。また学年一めざして頑張ってね」 あさりは東大一直線の優等生だ。 「うん、余裕よ。うちの学校ドアホばっかりだもの」 「あさり!またそんなこと言って!少しは言われる方の身になって考えたらどうなの」 「・・・うん・・そうだよね・・・・」 いくら勉強が出来ても人を馬鹿にしちゃいけない。 (・・・それにしても、長い夢をみていたような気がする。) あさりちゃん・完 167 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/08/30(火) 02:32:32 ID:??? 「おいファイア、起きろよ。もう2時間も寝てるぞ」 フランケンが、VoIPを通した平板な声で私を呼ぶ。 フランケンというのは、私の開発パートナーのハンドルだ。 奴がテストを行っている間、居眠りをしてしまったらしい。 「テストは99.2%良好だが、SNATに問題がある」 (えぇい、忌々しい。)舌打ちが漏れる。 だが見ていろ。開発中の新型ファイアウォールこそは、まさに最強だ。 前バージョンのファイアウォール2世は、敷島ソフトの鉄壁28号に破れ、 グラネードソフトにOEM採用されなかった。ええぃ、悔しや。 敷島ソフトの金田正太郎とかいう奴。スクリプトキディと舐めて掛かったが、 なかなかたいしたルールチューニングじゃったわい。 だが、今度のファイアウォール3世は、一味違うぞ。フフフフ、フハハハ。 どーれ、眠気も覚めてきたわ。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) 鉄人28号・完 169 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/02(金) 02:19:53 ID:??? 「マサルさん、マサルさん、起きてください。」 50cmにも満たない、2体のホームロボットが小さな車輪で器用に動き回りながら, ベッドの少年に声をかける。 赤と薄い青の二色のコミカルな色あいのロボットはイチロー、もう一体の 黒を基調に要所に黄色を加えた精悍なロボットはサブロー。 もう一体いるはずのジローはマサルの姉、ミツ子のところだろう。 いずれもロボットデザイナーである父親が作ったものだ。 サブローに何度も呼ばれてマサルはしぶしぶ目を明けた。 (また今日から学校か、またあいつらにいじめられる) (僕も大きくなったら父さんのようにロボットを作る人になる) (僕が好きな虫や動物の形のロボットだ。そしたらあいつらだって僕には逆らえなくなる) (そうしたら僕のことを「ムシ」とか「キリギリス」とか呼ばせない。) (特に気に入らないのがキリギリスを縮めた呼び方だ。「ギリ」って何だよ。)思わず舌打ちが漏れる。 (まてよ、ギリはいやだけど、ギルなら悪くないな。僕が支配者になったらギル様と呼ばせてやろう) (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) 人造人間キカイダー・完 171 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/02(金) 09:20:09 ID:??? 「ブルース、起きてー。スクールに遅れるわよー」 ママの声にブルースは目を醒ます。フレンチトーストの香りが鼻腔をくすぐる。 かたわらのペンギンとネコのぬいぐるみを脇にどけて、しぶしぶベッドを出る。 (そういえば今日は評判のピエロが学校に来るんだっけ。遅刻できないぞ。) 「昨日も夜更かししたんだな。そのうちコウモリになっちゃうぞ」 読みさしの新聞を膝に置いて、パパが冷やかす。ゴッサム・シティの平和な朝。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) バットマン・完 176 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/04(日) 22:32:59 ID:??? 「コラッ!ロク!グズグズしてんな!送迎バス、遅れっちまうじゃねぇかっ!」 ラインのリーダー、有馬の耳障りな甲高い罵声で山口六平太は転寝から目を醒ました。 寮から工場まで期間工員達を送迎するバスの到着を座り込んで待っていたのだが、昨夜もエロビデオの 抜きどころで迷っているうちに寝たのは深夜になり、ついウトウトしてしまったのだ。 明け方の澄んだ空気に混じり、送迎バスの排気ガスの悪臭が鼻腔をくすぐる。 先に乗り込んでいた期間工員達の冷たい視線の中、同室の村木の隣に座ると「昨日のビデオ、今日中に 返せよな。あれ、オレのお気に入りだかんな!」と釘をさされる。 なにが「素人OLの淫行日記 真弓と京子」だ、出演AV嬢はまるでサルとカッパじゃねぇか、散々抜きど ころで迷った挙句、結局抜けずに寝てしまったのだが、「あぁ、わかったょ・・。」と返事をする。 今夜は大日自動車社内報で見た、美人の社長秘書、吉沢小夜子をズリネタにすっか・・。 工場に到着するまで脳内妄想を膨らませるが、馴染みのソープ嬢、桃子にからかわれて付けられたあだ 名が頭をよぎり萎える。「ジャガイモ・・か・・。」 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) 総務部総務課 山口六平太 完 181 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/06(火) 22:30:45 ID:nUnn8n8f 窓の外から暖かな日差しが差し込む。 男は目覚めた。その男の目の前を柔らかそうな物体が行き来する。 男はそっと手を伸ばし触れてみた。 「キャ!」その物体は軽い悲鳴を上げた。 その物体は、何事かと男を覗き込み 「タッちゃん?気がついたの!?」 (タッちゃん?誰だそれ?) 男は声にならない声を出した。 「あぁ・・うぅ〜・・」 「いいのよ、無理しなくてもあれだけ酷くキャンバスに頭を打ちつけたのだもの」 とその物体は言った。 「あたしが誰だか分る?隣の南よ・・もう、こんなになっちゃったけどね・・」 (南?何でこんなになっているんだ?) その時、足元で何か動く生き物がいた。 「ほら、達。達也おぢちゃんに挨拶しなさい。」 達は小さくお辞儀をすると廊下へ走っていった。 と、入れ替わりに体格のいい男が現れた。 「あっ!あなた。タッちゃんが目覚めたの!」 「えっ!本当か!兄貴が目覚めたのか!」 和也は、達也を覗き込んだ。 (あれ?こいつは交通事故で・・・) 南は経緯を説明しだした。 何でも、俺は学校対抗のボクシング大会でKOされ今まで眠っていたそうだ それも、8年もの間。 (そうか、和也の代わりに野球部のエースになり甲子園で優勝したのも全部夢だったんだ) うれし泣きをしている南に向かって達也はいった。 「こんなとき、やさしい女の子なら黙ってキスをしてくれるんじゃないかな?」 タッチ 完 182 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/06(火) 22:55:22 ID:??? 「理科雄おじいちゃん、起きなさい。またウルトラマンが世界を救ったのよ。」 孫の声に猫柳田は目を醒ました。 紅茶の香りが鼻腔をくすぐる。 朝食が運ばれるまでエジプト新聞にざっと目を通す。 『スペシュウム光線でゼットン撃破』・・・か。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がするんじゃ・・・) 空想科学対戦 完 183 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/08(木) 01:23:55 ID:??? 「先生、 先生! 朝じゃき! 早よ、起きとーせ」 脳外科医である南方仁は、同僚の坂本の楽しげな声で目を覚ました。 「ああ……坂本さん、おはよう。 もう 朝なんですね……」 ここは仁の勤める大学病院。 消毒液と、坂本の豪快な屁のニオイの混合臭が鼻につく。 「ほいじゃが昨日は大活躍じゃったきに。みいんな先生のおかげで助かったがか」 昨日は深夜におよぶ大手術で、そのまま宿直室に泊まり込んだのだった。 そして今日も、仁は朝からスケジュールがつまっていた。 「先生! ちくーと待っとおせ。その顔のまま行くのはまずいき。 こちゃんと顔を洗わんと、看護士によく見られないきす。 それに先生、今日は橘さんの結婚式じゃろう。元上司が恥かかせたら話にならんぜよ」 もっともだと思った仁は、ウウーンと両手をあげて背伸びをしてから つぶやいた。 「しかし、昨夜の手術がこれほど体にこたえてこようとは……」 「先生、一事が万事じゃ。仕事ばっかりの独り身じゃきに、 それじゃあ、こじゃん肝心な時でも手遅れっちうのに慣れちまうぜよ」 「手遅れ……って、婚期を逃すということですか?オーバーですよ。あっはっは……」 「そがぁな事じゃないですき。先生、あのときは間に合わなかったじゃないがか」 「あのとき?」 その言葉で 仁は、目の前にいる坂本の異変に気づいた。 184 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/08(木) 01:27:53 ID:??? さっきまで確かに、仁と同じ白衣を着ていた坂本が、 今は血みどろの武士の姿になって立っている。 坂本は、まるで死人のように覇気のない顔を向けて言葉をしぼりだすのだった。 「先生……、 なして先生は……あのとき、助けてくれんか……った……」 血まみれの顔で、じっと仁を見つめている坂本。 その顔を見て、ようやく意識がよみがえった…… * 今、血みどろで睨む、自分自身の姿に気づいて、坂本竜馬は目を覚ました。 それは竜馬が、数人に切りつけられ、昏倒した直後のことであった。 あたりは血なまぐさく、竜馬は、血糊で目も よく開けられないまま、 そばで呻いている中岡慎太郎に呼びかけた。 「中岡ァ…… 気を……強く持ち……… きっと…… きっと…… 医者が来て……」 「坂本さん……大丈夫……ですか……」 「もう いかん…… 頭ァ やられちゅう…… もう駄目じゃな……」 「坂本さ…… しっかりして……くださ……」 竜馬は目を細めて語ろうとした。 「中岡 中岡…… 今、 今な…… とても面白く 長い夢を……見て……」 「JIN―仁」・完 189 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/10(土) 12:45:22 ID:O0C15lPn 「いつまで寝てるの!ほんとにアンタはグズなんだからっ!!もうお母さん行くからね!」 母の怒声に美佐理は目を醒ました。同時に仕事に向かう母が玄関の鍵を閉めた音がする。 もそもそと制服に着替え、ダルイのを我慢しながら教科書をカバンに詰める。 今日も学校か・・・。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) さわやかな秋晴れの空。でも私の心は鉛のように曇ったままだ。 色ボケしたメス豚どもが朝から奇声を上げている。 ・・・耳障りだ。 奴らがこちらをチラチラ見ながら囁く。 「ゲ・・・朝からあいつ見ちゃった・・・」「相変わらずキモイ・・」 人間以下の奴らの戯言など聞いていられない。私は早足で通り過ぎた。 通路の反対側から歩いてきた男子学生が、私をあからさまに避けていった。 どうやら鼻をつまむ動作をしていたが、私は気付かないフリをしてやった。 キンコンカンコーン・・・・ 今日も長い一日が始まる。 一時間目の授業で突然指された。せっかく答えてやったのに、教室中の奴らに 笑われた。先公もため息をつきやがった。 「みんな・・・地獄に落ちればいい・・ あいつもあいつもあいつもあいつもあいつもあいつもあいつもあいつも!!」 退屈な授業の間、私は奴らが苦しむ物語をひとつひとつ想像した。 笑いをこらえるのに必死だった。 「私に逆らうから、アウターゾーンに連れて行かれるのにね・・・」 そう、長い長い夢の続きだ。 アウターゾーン 完 (気分を悪くされた方すみません) 190 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/10(土) 13:30:51 ID:O0C15lPn 「あなた、起きてー。学校に遅れるわよー」 妻・今日子の声に間は目を醒ました。朝餉の香りが鼻腔をくすぐる。 お膳が運ばれるまで朝刊1面にざっと目を通す。 少年犯罪。少女売春。以前厳しい就職率・・・。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) さわやかな朝。続々と生徒が登校してくる。 「おはようございまーす」「先生おはようございます!」 「おはよう!おうおうそこ、スカートの丈が短いぞ!髪も黒くしてこい! 学校内に入れないぞ!!」 風紀の乱れは心の乱れ。生徒の将来を思い、俺は今日も気合を入れる。 たとえ生徒に嫌われたとしてもしかたがない事だ。 だが・・・今日の夢は、不思議だった。 俺は人間としてありえない行動を取る問題教師。なのに生徒たちは 笑顔にあふれ、問題は自分たちで解決し、思いやりを持っているのだ。 「いや、夢は夢だ。俺は・・・俺のやり方を貫くだけだ。」 生徒たちの呟きが聞こえる。 「間先生って厳しいよね・・・。笑ったトコ見たことない」 「名前は間抜作なんて名前なのにね。」 今日も熱血教師・間抜作は愛の鞭をふるい続ける。 ついでにとんちんかん・完 195 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう 投稿日:2005/09/10(土) 18:36:26 ID:O0C15lPn 「早苗、起きて。遅れるわよー。今日は大事な試合でしょー」 母の声に早苗は目を醒ました。朝ごはんの香りが鼻腔をくすぐる。 お椀が運ばれるまで、今日の対戦相手のデータに目を通す。 伊藤中か。 ・・・・こりゃ初戦敗退だな。 ちっ、舌打ちが漏れる。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) 「いってきまーす!」 早苗はそれでも元気よく家を飛び出した。 試合会場に向かうバスの中、今日見た夢を思い出す。 オーバーヘッド。ドライブシュート。ブラジル。GKとの死闘ー 「それにしても・・・こんな弱小サッカー部じゃやる気なくなるわ。 今日の夢みたいに上手でかっこいいキャプテンがいればいいのに・・・」 「南葛中」と書かれた大会用ノートを閉じ、早苗はため息をついた。 今日は、全国中学生サッカー大会静岡県大会。 キャプテン翼・完 02 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう 投稿日:2005/09/11(日) 00:50:40 ID:??? 「ダイバ…、ダイバ…、大丈夫か?」 狭い機体のハッチが開き、隻眼の男が、ハーロックが覗き込んでいる。 僕は、僕の名は、ダイバ…、ダイバーゼロ。月で生まれたアンドロイド。 母さんは僕に部品をくれて、このボールになった。 ボール、母さんのボールがない。探そうにも手も足も何かに縛られて動かせない。 「台場、お前、自分の体で切れた操舵ワイアーの代わりになってくれたのか」 そうだ、隻眼の男はファントム・F・ハーロック2世。 アルカディア号と名づけた彼の愛機、Bf109で私とドイツ製の照準機をスイスへ 逃がそうとしてくれているのだ。 「すまん、台場、燃料切れだ。ここからは歩きだ」 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) まだ国境まで先は長い、ハーロックに聞かせてやろう。彼とデスシャドー号の物語を。 「ダイバー0」完 203 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう 投稿日:2005/09/11(日) 00:54:47 ID:??? 「おじいちゃん、起きて、お客さんよ」 「あぁ、五月蠅い。わしゃ誰とも会わん」 わざわざ知らせてくれたのだから怒鳴りつけるのは如何にも理不尽だ。 それは判っているが、この盲目の老人には夢を見るくらいしか楽しみはないのだ。 かつての友が別れ際に話した空想話。そのときは日本人というのは途方もない空想を するものかとしか思わなかったが、このごろではまんざら夢物語でもないらしい。 フォン・ブラウンは月に人を送り込んだ。 何時の日か、あいつや私の子孫たちは宇宙を旅し、己の信じるもののために戦うのだろう。 私たちがそうだったように。 「ハーロックさんですね。父に代わって、これを返しに来ました」 ズシリと思い金属とガラスの塊。これは、この感触、間違えるはずもない。 「REVI C/12D」 私の目だ。 「そうか、君は台場元の息子か」 何年ぶりだろう、私の目が帰ってきた。友が帰ってきた。 今度は私が話そう、遠い未来の夢物語を。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) あいつと私と私たちの船の物語を。 (……台場、お前は一つだけ間違っていたぞ。 私の船の名はただ一つ、アルカディア) 「宇宙海賊キャプテンハーロック」完 207 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう 投稿日:2005/09/11(日) 11:22:14 ID:??? 銀河鉄道の延びていく彼方には、無限の星の輝く海が拡がっている。 車掌「999は大惑星雲アンドロメダ行きです」 鉄郎「僕は機械の体を手に入れるんだ!・・・・母さん・・・」 メーテル「鉄郎、あなたには大きな役割があるのよ」 (・・・・・はっ!? ・・・・夢・・・・か・・・) 「くそーっ。俺も美女乗せて宇宙にでも繰り出したいぜ」 機関車トーマス・完 (松本零士連投スマソ) 215 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/13(火) 00:48:27 ID:??? 実は>>207は 銀河鉄道999はトーマスの夢だったという劇中劇を見ている トーマスの夢だったんだよ!! って自分で書いてて訳わからんw 208 名前:名無しさん@そうだ選挙に行こう 投稿日:2005/09/11(日) 12:16:41 ID:??? ゴキ二等兵たち「お父さーん!」 ゴキ上等兵「お前たち…… 私の体を食べるのだ。おまえたちの未来のために……」 ゴキ二等兵たち「いただきまーす。お父さん」 ゴキ上等兵「ぎゃあっ、痛い痛い、待て! お前たち、ワシが死んでからだ」 * * ゴキ二等兵たち「よし、お父さんは死んだ。いただきまーす!」 火の鳥「ゴキ二等兵たちよ、お前たちは死ぬのです」 「おお、火の鳥!」 「お前たちの体の中には、いま親の体を通して毒が盛られました」 「なんだって!? いやだ死にたくない、ペテンだ!あんまりだ、助けてくれ!」 「これは決まっていたことなのですよ」 やがて死んでいくゴキブリたち。 「これは夢だ…… きっと悪い夢なんだ……」 火の鳥「言っときますけど、いまから目覚めても…… あなたたちは、台所にいるゴキブリのままですよ」 火の鳥「コンバットCM編」 ・ 完 217 名前:懐かしくないけど 投稿日:2005/09/13(火) 16:38:17 ID:??? 「神山、神山、起きろよ」 左のひじに鋭い痛みが走る。 いくらなんでもシャーペンの先でつつくのはあんまりだ。 目を開けて視界に入ったのは顔を引きつらせた教師だった。 (……それにしても、長い夢をみていたような気がする) ちょっとした小言をもらい、俺は頭をかきながら起こしてくれた友達に言った。 「いやあ、夢の中じゃゴリラと一緒に登校していたよ」 「ははは。そんな高校があるわけないだろう」 左を見るとドラム缶のような何かがいすに座っていた。 「夢じゃないのかよ!」 魁!クロマティ高校・第一部 完 218 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/13(火) 19:23:56 ID:??? 気持ちよく寝ている私は、いきなりのサイレンの音に起こされてしまった。 人間たちが逃げまどっている。 空から爆弾が降ってきて、あたり一面が火の海と化した。 それにしても、わが国はいつの間にこんな事になったのか? 人間たちの食事はどんどん貧しくなっていき、野良犬である私が 漁る残飯などほとんどない。 ・・・いや、毛並みのいい野良犬は次々と人間たちに捕らえられている。 聞く所によると、海外で戦っている軍人たちの、防寒着になるのだという。 迷惑な話だ。 まあ、私は見ての通り、実に醜い姿なので、さすがに誰も捕らえようとは しないのだが。 それにしても・・・長い夢を見ていたような気がする。 自分たちがまるで人間のように戦争している、とてもよい夢を。 いや! よい夢であるものか! 戦争なんてたくさんだ! こんな所で死んでたまるか! のらくろ 完 219 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/13(火) 20:55:53 ID:??? 「郷子!なに寝てるんだ!授業中だぞ」 鵺野先生の声に目が覚める。 顔を上げた途端に額にチョークがぶつかる。 チョークを投げた鵺野先生の左手になにか違和感を感じる。 (なんでだろ…普通とかわらないのに) 「こらーまだボーっとしてるのかー?」 鵺野先生のその声にみんなが笑う。 笑うみんなの中に誰か一人足りない気がした。 五月ごろに転校してきてすぐにうちとけたサッカーの上手い少年。 (誰だっけ…あれも夢だったのかな…) 地獄先生ぬ〜べ〜・完 220 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/13(火) 21:20:57 ID:3WEHvEs3 「先生!先生!起きてください!もうすぐ締め切りですよ!」 アシスタントの声に超売れっ子マンガ家Aは目を覚ました。 おっと、あまりヒマなのでついうたたねをしてしまったようだ。 前に並んでいる机では、アシスタントたちがせっせと原稿の仕上げを している。インクとコーヒーの臭いが鼻につく。 まあ間に合わなくても下書きを載せればいいんだ、間に合わなくてもいい。 俺のマンガは落書き同然の手抜きでも、載ってるだけで雑誌の売れ行きが 10万部は違うからな。 ストーリーは適当に編集者が考えてくれたとおりにすればいいや。それよりカネだ。 明日には単行本の印税2千万円が口座に振り込まれ、 来週にはアニメグッズのライセンス料5千万円が振り込まれる。 バカなオタクをだませば億万長者になれるんだから、マンガ家ってつくづく楽な商売だよ。 夢の中では、俺は「炎尾 燃」という熱血マンガ家だったようだ。 マンガを書くこと、それがすなわち俺の生きている証明。 常に原稿に全生命をたたきつけ、命がけで締め切りに戦いを挑む 極限まで熱い、あまりにも熱すぎるマンガ馬鹿・・・ 命?ハハハ、マンガに命をかけるって? マンガに命かけてるヤツなんて本当にバカだよ。 死んだらいくら金があっても使えねえよ。 マンガはあくまで金儲けの道具だよ。 おっと、クルーザーの手配はできてるかな。 バハマのホテルに電話しなくちゃな。 来週はまた作者取材のためという名目で休載だ。 …それにしても、長い夢を見ていたようだ。 燃えよペン 完 222 名前:愛蔵版名無しさん 投稿日:2005/09/14(水) 03:09:32 ID:??? 「なーに?まだ寝ているの!? がっこうに遅れますよ。 いいいかげんに起きなさい。 ゆうべ遅くまでゲームしてたのね。 めをさまして。さっさと朝ごはん を食べて、集団登校の集合場所へ行きなさい。 みんなを待たせちゃダメよ。 ただでさえ社宅では片身がせまいんだから。 気を使ってばかりで疲れるわ。いくら我 が家が出来るまでの辛抱とはいえ、神経が すりきれそう。お父さんも頑張って るんだから。あなたも頑張りなさいね!」 夢から覚めた子供は、怪訝な顔で、目の前の女性に訊くのだった。 「……おばさん、誰? お母さんはどこ?」 座敷女・完
【長い】漫画の最終回を全て夢オチに【夢を見た】 http://comic6.2ch.net/test/read.cgi/rcomic/1122130867/
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